日経平均は6日続落も方向感乏しい、日米中銀会合通過し手掛かり難
ロイター / 2024年12月20日 16時5分
12月20日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比111円68銭安の3万8701円90銭と、6日続落して取引を終えた。写真は株価ボード。都内で2022年6月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比111円68銭安の3万8701円90銭と、6日続落して取引を終えた。日米の中銀会合を終えて新規材料が不足する中、週末前で買いも入らず上値が重いながらも明確な方向感は出なかった。一方、日銀の政策金利据え置きを受けて不動産株が買われたほか、円安で自動車株もしっかりだった。
日経平均は前営業日比136円高と底堅くスタートし小幅安に転じたものの、前場中盤には一時226円高の3万9039円68銭まで上昇した。不動産株やエネルギー関連株、自動車株が堅調で相場を支えた。後場に入ってからはプラス圏とマイナス圏を往来し方向感を欠き、引けにかけて上値が重くなり安値引けとなった。「週末を控えて積極的な買いは控えられているようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が出ていた。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏は「為替の円安がもう一段進めば当局による介入も警戒されるため、日本株の上昇圧力も限定的となっているようだ」と指摘した。日米の中銀イベントを通過して目先は材料が少なくなるほか、海外勢がクリスマス休暇に入り商いが薄くなるため「特段大きなニュースがない限り、年内の日経平均は横ばいで終わりそうだ」(浪岡氏)とみている。
TOPIXは0.44%安の2701.99ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.44%安の1390.57ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆7153億4300万円だった。東証33業種では、不動産、石油・石炭製品、輸送用機器など9業種が値上がり。銀行、その他製品、空運など24業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.94%安の624.89ポイントと、続落した。
個別では、住友不動産が5%超高、三菱地所が4%超高、東京建物が3%超高となった。銀行株は軟調で、りそなホールディングスが5%安、三菱UFJフィナンシャル・グループが3%超安、みずほフィナンシャルグループが2%超安だった。アドバンテスト、東京エレクトロンは小幅安、主力のトヨタ自動車が1%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり571銘柄(34%)に対し、値下がりが1021銘柄(62%)、変わらずが51銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38701.90 -111.68 38950.28 38,701.90─
39,039.68
TOPIX 2701.99 -11.84 2722.35 2,701.99─2
,728.27
プライム市場指数 1390.57 -6.10 1401.58 1,390.57─1
,403.98
スタンダード市場指数 1245.88 -3.19 1250.41 1,245.88─1
,252.89
グロース市場指数 802.31 -7.72 810.16 802.17─813
.02
グロース250指数 624.89 -5.96 631.20 624.65─633
.58
東証出来高(万株) 271931 東証売買代金(億円 57153.43
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