日経平均は反落、円高・米株安で一時450円超安 買い戻しも
ロイター / 2024年8月21日 15時31分
8月21日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比111円12銭安の3万7951円80銭と、反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比111円12銭安の3万7951円80銭と、反落して取引を終えた。前日の米株安や為替の円高進行を受けて軟調に推移し、朝方に一時450円超安となった。ただ、円高が一服すると買い戻しが入るなど、底堅さもみられた。
日経平均は前営業日比409円で寄り付いた後、下げ幅を拡大し、前場序盤に一時457円安の3万7605円83銭で安値を付けた。寄与度の大きい半導体関連株などの下落が指数を押し下げたほか、円高が重しとなり輸出関連株が売られた。
後場に入ってからはドル/円の円高進行が一服したことで、日経平均は下げ幅を縮小。43円安まで値を戻す場面もあった。終盤にかけては3万7900円台を中心にもみ合った。市場では「為替動向に左右されやすい地合いは続くだろう」(国内運用会社・チーフポートフォリオマネージャー)との声が聞かれた。
今晩は米国で雇用統計の改定値が公表される予定で、「昨年分の数字が下方修正されるのではないかとの警戒感でドル安圧力が強まり、日本株にも重しとなった面がある」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との指摘が聞かれた。
一方、笹木氏は「国内のGDP(実質国内総生産)が堅調だったほか、賃金上昇と物価の好循環がみえてきており、日本株を売り込む材料はない」と話し、目先の日経平均が大きく下落する可能性は低いのではないか、とみている。
TOPIXは0.21%安の2664.86ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.21%安の1371.53ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆4629億3900万円だった。東証33業種では、精密機器、空運、サービスなど9業種が値上がり。石油・石炭製品、保険、非鉄金属など24業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.64%安の630.74ポイントと反落した。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテストがそれぞれ1%超安とハイテク株が軟調。指数寄与度の大きいソフトバンクグループが小幅高、ファーストリテイリングは小幅安だった。トヨタ自動車は小幅高となった。
一方、コロワイドが9%超安と大幅下落。前日に公募増資などで最大367億円を調達すると発表したことが嫌気された。
プライム市場の騰落数は、値上がり480銘柄(29%)に対し、値下がりが1115銘柄(67%)、変わらずが51銘柄(3%)だった。
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