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中国商業銀行、貸出金利低下で利益成長鈍化=規制当局

ロイター / 2024年8月21日 19時55分

[北京 21日 ロイター] - 中国の金融監督当局、国家金融監督管理総局(NFRA)の幹部は21日の会見で、同国の商業銀行の純利益の伸びが、貸出金利の低下や純利ざや縮小を主因に鈍化傾向にあると述べた。

統計・リスク監視部門の幹部によると、今年1─7月に新規実行した企業向け融資の平均金利は前年同期を39ベーシスポイント(bp)下回った。

長引く不動産不況で消費需要が低迷しする中、融資需要が弱い一方で、銀行は景気支援に向け低利融資を求められ、銀行部門への利益下押し圧力が強まっているとの圧力が高まっている。

NFRAは銀行に対し、経営改善、新たな利益成長分野の開拓を指導していくとし、「銀行や保険会社にはなお、リスクを相殺する十分な手段がある」と述べた。

中小金融機関の財務リスクを管理するため、大株主に対する監督を強化する方針も示した。中小金融機関は本業に専念すべきで「やみくもに過剰な拡大を追求」すべきでないと指摘した。

さらに、金融機関が不動産セクターへの支援を強化するよう引き続き推進するとした。

不動産支援策の一環で、融資を推奨する不動産プロジェクトを指定する「ホワイトリスト」プログラムの下、5392件の不動産プロジェクトが承認され、融資総額は約1兆4000億元(1962億5000万ドル)に上ると明らかにした。資金調達が困難なプロジェクトに関して、地方都市政府に適格な不動産プロジェクトを可能な限りホワイトリストプログラムに含めるよう奨励していくと述べた。

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