米国株式市場＝小反発、9月利下げ期待で ＦＯＭＣ議事要旨など受け

米国株式市場は小反発。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

Stephen Culp

［ニューヨーク　２１日　ロイター］ - 米国株式市場は小反発。米雇用統計の就業者数の下方改定と７月の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨が９月の利下げ観測を支えた。

主要株価３指数はいずれも小幅高で終了。半導体株が買われたことからナスダック総合の上げが目立った。

ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「ジャクソンホール会議（経済シンポジウム）を待ち、９月に利下げがあるかどうかを見極めるという季節性が、強気派と弱気派を傍観させている。現時点で何かをしなければならない強い理由はない」と指摘した。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が２１日公表した７月３０─３１日のＦＯＭＣ議事要旨では、当局者の「大多数」が、経済指標がほぼ予想通りとなれば、次回９月の会合で「金融政策を緩和することが適切となる公算が大きい」という見解を示していたことが分かった。

２２日に始まるジャクソンホール会議では２３日にパウエルＦＲＢ議長が講演する。

また、米労働省は２１日、雇用統計の算出基準改定結果を公表。３月までの１年間の就業者数が当初発表より大幅に減少し、労働市場の健全性を巡る懸念が裏付けられた。

Ｓ＆Ｐ総合５００種の主要１１セクターでは９セクターがプラス圏で終了。一般消費財の上昇率が最大だった。

個別銘柄ではディスカウントストア大手ターゲットが１１．２％の大幅高。２０２４年通期の利益見通しを引き上げたほか、四半期の既存店売上高が１年以上ぶりに増加した。

同業ＴＪＸも通期利益見通しを上方修正。株価は６．１％上昇した。

一方、通期売上高見通しを引き下げた百貨店大手メーシーズは１２．９％下落した。

中国電子商取引大手、京東商城（ＪＤドットコム）の米上場株は４．２％安。筆頭株主だった米小売大手ウォルマートが同社株を売却した。

自動車大手フォード・モーターは１．６％高。電気自動車（ＥＶ）戦略を見直すと発表した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を３．６１対１の比率で上回った。ナスダックでも２．５２対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は９８億６０００万株。直近２０営業日の平均は１２０億６０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 40890.49 +55.52 +0.14 40881.03 40974.40 40738.43

前営業日終値 40834.97

ナスダック総合 17918.99 +102.05 +0.57 17840.51 17963.07 17790.98

前営業日終値 17816.94

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5620.85 +23.73 +0.42 5603.09 5632.68 5591.57

前営業日終値 5597.12

ダウ輸送株２０種 15822.62 +154.98 +0.99

ダウ公共株１５種 1010.26 +3.65 +0.36

フィラデルフィア半導体 5267.93 +71.63 +1.38

ＶＩＸ指数 16.27 +0.39 +2.46

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1506.63 +17.51 +1.18

Ｓ＆Ｐ素材 577.79 +6.58 +1.15

Ｓ＆Ｐ工業 1083.37 +6.61 +0.61

Ｓ＆Ｐ主要消費財 874.60 +5.41 +0.62

Ｓ＆Ｐ金融 727.51 -1.00 -0.14

Ｓ＆Ｐ不動産 265.14 +0.86 +0.33

Ｓ＆Ｐエネルギー 676.62 -0.06 -0.01

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1801.78 +4.06 +0.23

Ｓ＆Ｐ通信サービス 304.38 +0.53 +0.17

Ｓ＆Ｐ情報技術 4385.31 +20.17 +0.46

Ｓ＆Ｐ公益事業 381.17 +2.80 +0.74

ＮＹＳＥ出来高 #VALUE!

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 37935 - 35 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 37885 - 85 大阪比