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NY外為市場=ドル下落、FRB議長の発言に注目集まる

ロイター / 2024年8月22日 6時5分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロ、対ポンドで1年余りぶりの安値となった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロ、対ポンドで1年余りぶりの安値となった。米労働省がこの日公表した雇用統計の算出基準改定で、3月までの1年間の就業者数が当初発表より大幅に少なかったことが示された。

労働省は、3月時点の非農業部門の就業者数を81万8000人下方改定。率にして約0.5%の下方改定となった。

主要通貨に対するドル指数は0.33%安の101.03と、昨年12月28日以来の安値となった。

今週は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日に行うジャクソンホール会合での講演で労働市場に対する新たな見通しについてどのような認識を示すかも注目される。

UBS(ニューヨーク)のFXマクロストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、ジャクソンホールでのパウエル議長の発言がより重要な意味を持つことになるとした上で「これは、労働市場がFRBが考え、伝えてきたほど堅調でなかったことを示唆しているが、今後の見通しにどのような意味を持つかは不明だ」と述べた。

CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、FRBが9月の会合で50ベーシスポイント(bp)の利下げを決定する確率が38%との見方を織り込んでいる。午前の時点では33%だった。25bpの利下げ確率は62%だった。

9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)前には8月の米雇用統計と消費者物価指数(CPI)の発表が予定さており、利下げの見通しを見極める判断材料として注目を集めるとみられる。

ユーロは0.27%高の1.116ドルと、2023年7月以来の高値を付けた。

英ポンドは0.59%高の1.3101ドルと、こちらも2023年7月以来の高値となった。

ドルは対円で0.34%安の144.74円と、8月7日以来の安値となった。

日銀の植田総裁は23日に衆参両院の閉会中審査に参考人として出席し、株価や金融政策について説明する予定。

暗号通貨では、ビットコインは、2.47%高の6万0769ドル。

ドル/円 NY終値 145.26/145.31

始値 146.17

高値 146.59

安値 144.46

ユーロ/ドル NY終値 1.1150/1.1151

始値 1.1124

高値 1.1173

安値 1.1100

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