バイデン氏「米は台湾防衛にコミット」、ホワイトハウスは政策変更を否定
ロイター / 2021年10月22日 14時42分
[ボルティモア 21日 ロイター] - バイデン米大統領は21日、CNNのタウンホールで、米国は台湾を防衛するかと質問された際、米国は台湾防衛にコミットしていると答えた。その後、ホワイトハウスは、台湾を巡る政策に変更はないと説明した。
米政府は台湾関係法に基づき、台湾に自衛手段を提供することが義務付けられているが、中国から攻撃された際に台湾を防衛するため軍事介入するかどうかは曖昧にする政策を続けてきた。
バイデン氏はタウンホールで「中国やロシア、そして他の国は、われわれが世界史上最も強力な軍隊だと認識している」ため、米国の軍事力を心配する必要はないと発言。
「心配しなければならないのは、彼らが重大な過ちを犯すかもしれない立場に置かれるような活動を行うかどうかだ」と述べた。
また、「中国との冷戦は望まない。中国にはただ、われわれが引き下がるつもりも、価値観を変えるつもりはないことを理解してもらいたい」と語った。
台湾の国防当局者によると、台湾と中国との軍事的な緊張はここ40年あまりで最も高まっている。
ホワイトハウスの報道官は「われわれは台湾関係法に基づき、われわれのコミットメントを堅持し、引き続き台湾の自衛を支援し、現状のいかなる一方的な変更にも反対していく」と説明した。
バイデン氏がタウンホールで失言したかとの問いに対しては、同氏の発言は米国の政策変更を示していないと述べたが、それ以上はコメントしなかった。
台湾の総統府はバイデン氏の発言を受け、台湾の姿勢に変わりはないと表明。報道官は声明で、台湾は自らを守る強い決意を示していくと明らかにした。
*内容を追加しました。
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