インド商工相、アマゾンは略奪的価格設定と批判
ロイター / 2024年8月22日 10時14分
8月21日、インドのゴヤル商工相は、米アマゾン・ドット・コムなどの電子商取引企業が、極端な安値を提示して競合企業を締め出す「略奪的価格設定」を行っていると批判した。写真はアマゾンとフリップカートのアプリロゴ。2021年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Aditya Kalra Shivangi Acharya
[ニューデリー 21日 ロイター] - インドのゴヤル商工相は21日、米アマゾン・ドット・コムなどの電子商取引企業が、極端な安値を提示して競合企業を締め出す「略奪的価格設定」を行っていると批判した。電子商取引の急激な台頭により、数百万軒に上る小売店の営業が妨げられることがあってはならないと訴えた。
ゴヤル氏は、アマゾンによるインドへの投資はしばしば、同社の損失を覆い隠すために使われてきたと指摘。「アマゾンがインドに10億ドル投資すると言うとわれわれは皆歓迎するが、実はその10億ドルが何ら素晴らしいサービスに投資されないという実態をわれわれは忘れている」と語った。
アマゾンと米ウォルマート傘下の電子商取引大手フリップカートの台頭により、インドの小売業界はここ数年で変貌。両社は数十億ドルを投資して事業を拡大し、値引き価格を提供して消費者を引きつけている。
インドの規制当局は両社による消費者への直接販売を禁じ、他の業者が販売するマーケットプレースの運営のみを許可している。しかし小規模な小売り企業からは、両社が複雑なビジネス構造を使って規制をかいくぐっているとの苦情がしばしば寄せられている。
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