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EU天然ガス貯蔵率90%、11月期限前に目標到達

ロイター / 2024年8月22日 14時21分

Kate Abnett

[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟27カ国全体の天然ガス貯蔵量が今月、容量の90%に達し、目標としていた11月よりも前倒しで実現した。8月に目標を達成するのは2年連続。EU欧州委員会が21日に明らかにした。

業界団体ガス・インフラストラクチャー・ヨーロッパ(GIE)が同日公表したデータでは、EUで最大の貯蔵能力を持つドイツが容量の93%となったほか、大半の加盟国で貯蔵率が90%を超えた。

ウクライナ経由のロシア産天然ガス輸送契約が年末に終了するため、欧州はこの冬、ロシアからのガス供給が停止する可能性がある。

しかしEUはウクライナに契約期間の延長を求めない方針で、ロシアからの供給なしで乗り切れると既に表明済み。ウクライナ経由の欧州向けロシア産ガス供給量は昨年が約150億立方メートル、EUのガス消費総量は2950億立方メートルだった。

昨年から今年初めにかけての欧州の冬は比較的暖かく、エネルギー消費が低調だったことが、今年のガス貯蔵が前倒しで進んだ原因とみられる。

一方でGIEのデータからは、ウクライナのガス貯蔵率が23%にとどまっていることも分かった。

専門家の話では、戦争に起因するさまざまなリスクや、ウクライナ企業のガス輸入コストが高くなっている点が、ガス貯蔵能力の足かせになっているという。

シムソン欧州委員(エネルギー担当)は21日、ウクライナが「厳しい」冬に向けてエネルギーシステムを整備するため、欧州が必要な支援を提供すべきだと訴えた。

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