ベラルーシ大統領、元テレビ記者ら少なくとも13人釈放＝人権団体

Mark Trevelyan

[２１日 ロイター] - ベラルーシのルカシェンコ大統領は、政治事件で有罪判決を受けた少なくとも１３人の囚人を釈放した。人権活動家らが２１日明らかにしたもので、ベテラン労働組合員や脳腫瘍を患っている元国営テレビ記者も含まれているという。

元ジャーナリストのクセニヤ・ルツキナ氏は「権力奪取の陰謀」で８年の刑に服していた。

人権団体ビアスナは、今週にはこのほか少なくとも１１人が、８月１６日にルカシェンコ氏が発動した恩赦により釈放されたと公表。さらに１８人が７月初めに釈放されたという。

ただビアスナは、実際にはベラルーシにおける起訴率は低下するどころか上昇しており、７月には少なくとも１７０人が政治関連の犯罪で有罪判決を受けたと説明。なお収監されている著名人には、ノーベル平和賞受賞者の人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏らが含まれている。

反政府活動家のドミトリー・ボルクネツ氏は、釈放はポーランドを中心とするルカシェンコ氏への国際的圧力の結果と述べた。ポーランドは、中国やロシア発の貨物を含め、ベラルーシから陸路や鉄道で欧州連合（ＥＵ）に物品を搬入する主要な入り口で、影響力を持つ。