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FRB当局者、9月利下げ支持の発言相次ぐ 労働市場の冷え込み踏まえ

ロイター / 2024年8月23日 6時26分

 米ワイオミング州で経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が始まった8月22日、米連邦準備理事会(FRB)当局者からインフレの大幅な低下と労働市場の冷え込みを踏まえ来月の利下げ着手を支持する発言が相次いだ。写真はパウエルFRB議長。2015年8月、ジャクソンホールで撮影(2024年 ロイター/Jonathan Crosby)

Ann Saphir Michael S. Derby

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 22日 ロイター] - 米ワイオミング州で経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が始まった22日、米連邦準備理事会(FRB)当局者からインフレの大幅な低下と労働市場の冷え込みを踏まえ来月の利下げ着手を支持する発言が相次いだ。

フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁はロイターに対し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに得られるデータに「サプライズがない限り、私見では、(利下げ)プロセスを開始する必要がある」と語った。

その上で、1回ごとの利下げ幅よりも全体的な利下げ幅がどう展開するかが重要と指摘。「緩やかかつ計画的なアプローチでの利下げが正しい方法」という認識を示した。

ボストン地区連銀のコリンズ総裁はFOXビジネスのインタビューで「インフレはかなり低下した。インフレの低下は(経済が)軌道に乗っているという確信の高まりと一致する。労働市場は全体的に健全で、近いうちに(金融)緩和を開始するのが適切だと考えている」と言及。「政策スタンスが変われば、段階的かつ計画的なペースで(金融緩和を)進めるのが適切になる」と述べた。

その後、ロイターに対し「景気後退を引き起こさずに、労働市場の健全性を保ったまま、目標を達成する明確な道筋があると考えている」と言及。「インフレを抑制し続けながら、健全な労働市場を維持することが重要で、このことが金融緩和を開始する適切な時期に来ていると自分自身が考える理由の1つになっている」と語った。

一方、タカ派として知られるカンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、失業率上昇の背後にある動向を精査しているとし、9月の利下げを支持するかどうかはデータ次第になると言及。CNBCのインタビューで、失業率を厳しく見る必要があるとし、「今後の動向はデータに委ねるつもりだ。(インフレ率が)2%になる前に行動したいという一部の同僚に同意するが、2%への持続可能性は非常に重要だ」と述べた。

FRBは9月17─18日の次回FOMCで利下げに着手するとの見方が大勢。FRBの金融政策を巡る手がかりを得ようと、パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で23日に行う講演が注目されている。

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