海洋紛争は対話で解決へ、中国軍制服組トップが表明 海軍シンポで
ロイター / 2024年4月22日 14時3分
中国軍制服組トップの張又侠・中央軍事委員会副主席(写真)は22日、中国は他国との海洋紛争を引き続き対話を通じて解決する決意だが、中国が「ののしられる」ことは許容しないと述べた。山東省青島で撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Laurie Chen
[青島(中国) 22日 ロイター] - 中国軍制服組トップの張又侠・中央軍事委員会副主席は22日、中国は他国との海洋紛争を引き続き対話を通じて解決する決意だが、中国が「ののしられる」ことは許容しないと述べた。
各国の海軍当局幹部が集まり青島市で開かれている「西太平洋海軍シンポジウム」で語った。張氏は習近平国家主席の盟友として知られる。
同氏は海洋は各国が「砲艦」で力を誇示できる場であってはならないとも発言。「現実を見れば分かるが、意図的な挑発をしたり、緊張をあおったり、利己的な利益のために一方を支持したりする国は、最終的には自らが傷つくだけだ」と述べた。
中国は米国と相互防衛条約を締結するフィリピンと南シナ海の領有権を巡って対立している。
張氏は「海洋封じ込め、包囲、島の封鎖は世界を分断と混乱の渦に陥れるだけだ」とも語った。
フィリピン軍と米軍は22日からフィリピンで年次合同軍事演習「バリカタン」を開始する。
南シナ海では、特にアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)周辺で緊張が高まっており、フィリピンは同国船に対して中国の船が放水などを行っていると非難している。
西太平洋海軍シンポジウムは、地域の利害が対立する国々が意見を交換する数少ない場。米国からはスティーブン・ケーラー太平洋艦隊司令官が出席し、オーストラリア、フランス、インド、ロシア、英国の代表も参加している。
会議では、海洋安全保障上の課題への対応や海上衝突回避規範などについて非公開で協議する。
フィリピンは会議のメンバーだが参加しなかった。
この記事に関連するニュース
-
南シナ海、米比合同演習の周囲を埋め尽くす中国船が見えた
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月25日 18時8分
-
西太平洋海軍シンポジウムで中国海軍が10年ぶり開催担当、29カ国代表が青島に集まる
Record China / 2024年4月22日 19時50分
-
中国・青島で西太平洋海軍シンポ、偶発的衝突回避を議論へ
ロイター / 2024年4月22日 11時57分
-
海洋安保巡り30カ国が議論 中国で海軍シンポ、日米も参加
共同通信 / 2024年4月22日 11時28分
-
米中国防相、1年半ぶり協議 衝突回避へ軍事対話の再開本格化
共同通信 / 2024年4月17日 4時40分
ランキング
-
1世界初 「月の裏側のサンプル採取」に挑戦 中国の無人月面探査機発射成功
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月3日 20時44分
-
2韓国慰安婦訴訟で追加提訴 日本政府に損害賠償請求
共同通信 / 2024年5月3日 17時6分
-
3米CIA長官がエジプト入り=ガザ休戦で協議か
時事通信 / 2024年5月3日 21時42分
-
4「米大学は憎しみと反ユダヤ主義で汚染」 イスラエル大統領
AFPBB News / 2024年5月3日 14時42分
-
5「ウクライナには反撃の絶対的な権利」英キャメロン外相 ロシア領内への反撃に理解
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月3日 21時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください