英総合PMI、8月速報値は2月以来の低水準 人手・原材料不足響く
ロイター / 2021年8月23日 19時21分
[ロンドン 23日 ロイター] - IHSマークイットが23日発表した英国の8月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.3で、7月の59.2から低下し2月以来の低水準となった。ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値(58.4)も下回った。
人手や原材料の前例のない不足が続く一方、インフレ圧力はやや和らいだ。
IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、成長ペースは、新型コロナウイルスのパンデミック前をやや上回ったとしながらも「第2・四半期の力強い回復の勢いが第3・四半期に失速しつつある明確な兆しが出ている。行動制限措置はパンデミック開始以来、最も緩いレベルになったものの、感染再拡大で、消費者を中心に支出が抑制され、人員・供給不足が成長を阻害している」と述べた。
企業は、新型コロナ感染者との接触が判明すると一定期間自主隔離しなければならない規定の影響で従業員の確保が困難になっていると主張していた。この隔離ルールは8月13日から緩和され、2回ワクチン接種を受けた人は対象外となった。
ロイズ銀行のエコノミスト、リース・ハーバート氏は「一部の企業は採用難を感じている。サプライチェーンの混乱も続く中、7月の消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したものの、インフレ圧力は引き続き当面の懸念だ」と述べた。
一時帰休していた従業員の復帰を背景に、雇用指数は過去最高を記録。将来の生産に関する楽観的見方が強まった。
投入価格指数は、7月の20年ぶり高水準から低下。販売価格指数も6月の過去最高からさらに低下した。
総合PMIの低下は、サービス部門が主な要因で製造業は小幅な低下にとどまった。ただし、供給制約の影響で自動車や電気製品の生産は減少した。
8月PMI速報値は、8月12─19日の調査結果に基づく。
この記事に関連するニュース
-
ユーロ圏総合PMI、4月速報値は51.4に急上昇 サービス好調
ロイター / 2024年4月23日 18時56分
-
英総合PMI、4月速報値は11カ月ぶり高水準 コスト上昇も加速
ロイター / 2024年4月23日 18時20分
-
インド4月総合PMI速報値は62.2、14年ぶり高水準 旺盛な需要で
ロイター / 2024年4月23日 15時59分
-
英総合PMI、3月改定52.8 サービス部門鈍化も景気後退脱却へ
ロイター / 2024年4月4日 18時16分
-
米3月ミシガン大消費者信頼感確報値79.4、21年7月以来の高水準
ロイター / 2024年3月29日 1時13分
ランキング
-
1米ファンドに日本KFC売却=三菱商事、来月にも
時事通信 / 2024年4月26日 20時17分
-
2円安止まらず158円44銭 NY円、34年ぶり水準
共同通信 / 2024年4月27日 8時59分
-
3円相場が一時1ドル=157円を突破 34年ぶりの円安ドル高水準を更新
日テレNEWS NNN / 2024年4月26日 23時38分
-
4突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
5円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください