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午後3時のドルは156円半ば、クリスマス控え動意薄 介入警戒も

ロイター / 2024年12月23日 15時25分

 12月23日 午後3時のドルは156円半ばと、前週末のニューヨーク市場から小幅にドル高/円安水準で推移している。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドルは156円半ばと、前週末のニューヨーク市場から小幅にドル高/円安水準で推移している。クリスマス休暇を控えて見送りムードが強く、売買が交錯する展開となった。ドルの上値でくすぶる介入警戒感も値動きを抑制する一因となった。

週明けのドルは156円半ばと前週末終盤とほぼ変わらずで取引が始まり、一時156円後半へじり高となったが、昼前には朝方の水準に戻った。午後に入っても引き続き売買が交錯した。1日を通じた値幅は上下30銭強と小動きだった。

「米連邦公開市場委員会(FOMC)前後のドル買いが整理され、いったん短期筋を中心に持ち高調整の売りが出た」(国内銀の為替担当者)ものの、日銀の1月利上げには不透明感もくすぶり、ドルの下値では「再び買いポジションを構築したい向きも多いのではないか」(同)という。

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、日米の中銀による当面の政策の方向性をある程度織り込んだ水準までドルが上がっており、介入警戒感も出ているためここからの上値は重いと話す。ただ、日銀の12月会合の結果や植田和男総裁の会見を受けて日銀による短期的な利上げ見通しが後退したため「円キャリー取引の再構築が入っているところではないか。ドル/円のロングポジションが少し入ってきている」との見方も示した。

<投機の持ち高縮小、休暇中の相場急変リスクは小さめ>

米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめた最新のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組状況によると、日米中銀会合前の12月17日時点で円の買い持ちは差し引き5961枚と、前回10日時点の2カ月ぶり高水準から大きく減少した。

この間、ドルは150円後半から154円前半までじり高となり、その後の日米中銀会合を経て20日には5カ月ぶり高値となる158円乗せが目前に迫った。市場では、円安の進展で現時点の投機の円買いはさらに減少している公算が高いとの見方が優勢だ。

参加者と取引高が減少する年末休暇に向けて投機筋の持ち高に大きな偏りがなければ、突発的な持ち高調整売買などで値が急速に振れるような展開は生じづらくなる。「目立ったニュースがなければ、しばらくドルはもみ合いが続くのではないか」(外銀関係者)との声が聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.62/156.67 1.0440/1.0441 163.52/163.53

午前9時現在 156.54/156.59 1.0432/1.0435 163.33/163.34

NY午後5時 156.41/156.42 1.0429/1.0431 163.11/163.14

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