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米利下げは市場暴落シグナル、「ブラックスワン」ファンドが指摘

ロイター / 2024年4月23日 10時24分

 「ブラックスワン」(予期せぬ極端な事象)に対するリスク緩和に特化したヘッジファンド、ユニバーサの創業者で最高投資責任者(CIO)のマーク・スピッツナゲル氏は、米利下げは市場暴落のシグナルとなるため、投資家は最近の「ゴルディロックス(適温)」環境を今のうちに生かすべきだと警告している。米首都ワシントンで2022年撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

Davide Barbuscia Carolina Mandl

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 「ブラックスワン」(予期せぬ極端な事象)に対するリスク緩和に特化したヘッジファンド、ユニバーサの創業者で最高投資責任者(CIO)のマーク・スピッツナゲル氏は、米利下げは市場暴落のシグナルとなるため、投資家は最近の「ゴルディロックス(適温)」環境を今のうちに生かすべきだと警告している。

こうした見解は広く受け入れられているわけではないが、同氏は利下げシフトは経済状況が悪化したときにのみ行われる可能性が高く、市場にとって厳しい環境をもたらすと主張する。

ロイターのインタビューで「米連邦準備理事会(FRB)がハト派的であることは良いことと思われているが、利下げに踏み切るのは経済がリセッション(景気後退)に転じるのが明らかな場合で、市場が暴落しているときに慌てて利下げするだろう」と語った。

ユニバーサを含む幾つかのファンドは2020年のコロナ禍初期の市場混乱時に大きな利益を手にした。

スピッツナゲル氏は、米国経済が金利上昇にもかかわらず急成長を続ける「ノーランディング」シナリオに入ったという考えには懐疑的で、金利上昇はいずれ「人類史上最大の信用バブル」を破裂させるだろうと指摘。「この経済は低金利の上に成り立っている」と述べた。

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