米クローガーとアルバートソンズ、店舗売却計画拡大 合併承認目指す

　４月２２日、米スーパーマーケット大手のクローガーとアルバートソンズは２２日、Ｃ＆Ｓホールセール・グローサーズへの売却店舗数をこれまでの合意よりもさらに１６６増やすと発表した。写真はクローガーの本社。米オハイオ州シンシナティで２０１８年６月撮影（２０２４　ロイター／Lisa Baertlein）

Siddharth Cavale

[２２日 ロイター] - 米スーパーマーケット大手のクローガーとアルバートソンズは２２日、Ｃ＆Ｓホールセール・グローサーズへの売却店舗数をこれまでの合意よりもさらに１６６増やすと発表した。２５０億ドル規模の合併計画で規制当局の承認を得る狙いがある。

Ｃ＆Ｓは新たな合意に基づき、クローガーに現金約２９億ドルを支払う。以前の合意では４１３店舗を１９億ドルで取得することになっていた。

クローガーは２０２２年１０月にアルバートソンズを買収すると発表したが、食品価格上昇につながるとして、今年２月に米連邦取引委員会（ＦＴＣ）と８州が買収阻止を求める訴訟を起こした。

ＦＴＣはコメントを控えた。

ＲＢＣキャピタル・マーケッツのアナリスト、スティーブン・シェメッシュ氏は、Ｃ＆Ｓに有意義な経営経験がなく、小売り資産を転売した過去があることなどから当初の店舗売却計画には反対論があったと指摘。「店舗数が増えても、この主張はあまり変わらないだろう」と述べた。