自公国、政策協議開始へ=玉木氏「手取り増」要求―石破首相再指名の公算
時事通信 / 2024年10月31日 22時13分
自民党の森山裕幹事長は31日、国民民主党の榛葉賀津也幹事長と国会内で会談し、2025年度予算案などを巡り、公明党も交えて政策協議を始めることで合意した。早ければ11月9日に石破茂首相(自民総裁)と国民民主の玉木雄一郎代表の党首会談を行うことでも一致。玉木氏は「手取り収入を増やす政策」が実現しなければ政権に協力しないと表明し、党の主張の受け入れを迫った。
国民民主は衆院選で、所得税の負担が生じる「103万円の壁」を見直し、178万円に引き上げるよう主張。ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除も掲げた。自民は政府が11月の策定を目指す総合経済対策などに一部を反映させ、24年度補正予算案や25年度予算案の成立に協力を得たい考えだ。
「103万円の壁」見直しに関し、林芳正官房長官は31日の記者会見で、国と地方で計7兆~8兆円程度の税収減が見込まれると説明した。これに対し、玉木氏は国会内で記者団に「従来の財務省的発想だ」と反論。「全くやらなければ予算案も法律案も通らない」とけん制した。
玉木氏は政策活動費の廃止など政治改革の実現も要求した。
会談には両党の国対委員長が同席。榛葉氏は11月11日召集予定の特別国会で行われる首相指名選挙で、決選投票も含め玉木氏に投票すると伝えた。与党は衆院選で過半数を割っており、首相と立憲民主党の野田佳彦代表の決選投票にもつれ込む見通し。国民民主が玉木氏に投じれば無効票となるため、石破氏再指名の可能性が高まる。
会談で自民は「政調会長同士の会議体」を常設するよう提案。国民民主と政策ごとに連携する「部分連合」を形成し、政権安定を狙った。だが、榛葉氏は「各党と等距離で政策実現に当たりたい」と会議体を拒否し、案件ごとに担当者間で議論することで折り合った。榛葉氏は記者団に「部分連合ではない」と強調した。
国民民主は1日に公明とも幹事長、国対委員長会談を行う。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1山健組組長に無罪判決=組員銃撃、殺人未遂事件―神戸地裁
時事通信 / 2024年10月31日 18時2分
-
2【どうなる政権運営】カギ握る維新・馬場代表を直撃「自民党は簡単に野党側の声を聞く政党ではない…同じ手は食いません」 進退について「辞めたらいいというものではない」
MBSニュース / 2024年10月31日 18時10分
-
3「1年後に別れること切り出され…」容疑者の供述から当時の状況少しずつ明らかに 江別市大学生集団暴行死
HTB北海道ニュース / 2024年10月31日 16時30分
-
4萩生田氏ら「党所属」扱いせず=自民、批判懸念で異例対応
時事通信 / 2024年10月31日 20時41分
-
5「野田代表と書くのは信頼を裏切る行為」維新の吉村共同代表が首班指名に意見 内部から責任論あがる維新代表戦は「1日でも早くやるべき」 吉村待望論は?と聞かれて…
MBSニュース / 2024年10月31日 14時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください