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豪政府の再開計画、ワクチン接種率70%なら可能=研究所

ロイター / 2021年8月24日 13時46分

オーストラリア政府に新型コロナウイルスに関する提言を行うドハーティー研究所は23日、国内のコロナワクチン接種率が70─80%に達した時点で政府の再開計画を進めることが可能との見方を示した。写真はワクチン接種会場、シドニー、16日撮影(2021年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア政府に新型コロナウイルスに関する提言を行うドハーティー研究所は23日、国内のコロナワクチン接種率が70─80%に達した時点で政府の再開計画を進めることが可能との見方を示した。

同研究所は、16歳以上の人のワクチン接種率が70%以上に達した時点でコロナ対策の焦点は、感染者をゼロにする現在の戦略から、死者・入院者数を抑えることにシフトする必要があると指摘した。

「このワクチン接種率では、インフルエンザなど他のウイルス同様、コロナウイルスとの共存が比較的容易になる」と説明した。

現在、ワクチン接種を終えた人は成人人口の30%。53%は少なくとも1回のワクチン接種を受けた。

連邦政府は先月、16歳以上の人口の70%がワクチン接種を受ければ、制限措置を緩和するという4段階の計画を公表、厳格なロックダウン(都市封鎖)が必要になる「公算は小さい」との認識を示した。

ただ、西オーストラリア州やクイーンズランド州は、連邦政府の計画について、ニューサウスウェールズ(NSW)州のシドニーで感染が急増する前に合意が成立したものだとして懸念を示している。

モリソン首相は、シドニーでの感染拡大に対するいくつかの州の懸念を認めた上で、ロックダウンを永遠に行うことは国にとって利益よりも害が大きいと指摘。この日、ナイン・ニュースの取材に対して「30例でも800例でも結論は同じで、ドハーティー研究所が言っていることは、(規制解除を)安全に実施でき、実施する必要があるということだ」と語った。

感染状況が最も深刻なシドニーでは新規感染者が急増しており、当局はワクチン接種を加速させる戦略にかじを切っている。

NSWのベレジクリアン首相は「ワクチン接種率に焦点を当てよう。それが、われわれがどのように前に進めるかを決めることになるからだ」と述べた。

ベレジクリアン氏は、ワクチン接種を完了した人が600万人を超えれば規制を緩和する可能性を示している。NSW州でこの節目を既に超えたとして、今週中に変更について発表されると述べた。NSW州では、ワクチン接種を1回受けた人は約59%、接種を完了した人は31%で、接種率は全国平均をやや上回っている。

NSW州ではこの日、753人の新規感染者が報告された。23日の818人からは減少したが、過去最多水準近辺で推移している。

ビクトリア州の新規感染者は50人で、前日の71人から減少した。

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