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NY市場サマリー(24日)ドル小幅高、利回り上昇 株続伸

ロイター / 2024年12月25日 7時43分

<為替> クリスマスホリデーを控えた薄商いの中、ドルが小幅高。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが他の主要中銀よりも緩やかになるという見通しが、引き続き市場の方向性を決定するとみられている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.14%高の108.24。

ユーロ/ドルは0.15%安の1.0389ドル。

ポンド/ドルは0.06%安の1.2527ドル。

ドル/円は0.1%高の157.34円。

FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレヴィザーニ氏は、FRBの「追加利下げを巡る期待が後退している」ことに言及し、為替市場では各国中銀の金融政策の差が「最も重要な要素」と述べた。

年末・年明けに向け経済指標の発表も少ないことから、アナリストは来年1月10日に米雇用統計が発表されるまで、各国の金融政策の違いが注目されることになると予想している。

<債券> 利回りが上昇した。この日実施された5年債入札が堅調な需要を集めたことを受け、一時上げ幅を縮小する場面もみられた。

この日財務省が実施した700億ドルの5年債入札の最高落札利回りは4.478%と、入札前取引に近い水準となった。応札倍率は2.40倍。

23日に実施された690億ドルの2年債入札も需要が好調だったほか、26日には440億ドルの7年債入札が実施される予定。

インフレ率が来年もFRBが目標とする2%を上回る水準で推移し、FRBの利下げ継続の足かせになるとの懸念から、債券利回りはここ数週間、上昇基調にある。

トランプ次期米政権が目指す高関税政策もインフレ上昇につながる可能性があるとアナリストらは指摘する。    

BMOキャピタル・マーケッツの米国金利戦略責任者イアン・リンゲン氏はメモで「国債利回りと経済指標の乖離(かいり)が拡大していることは、最近見られるぜい弱性を市場が看過しようとしている姿勢を示唆している」と述べた。

10年債利回りは終盤、1.8ベーシスポイント(bp)上昇の4.617%。一時、4.629%と5月29日以来の高水準を付けた。

2年債利回りは0.1bp上昇の4.351%。

5年債利回りは4.478%と、6月11日以来の高水準となった。

2・10年債利回り格差は約2bp拡大し、26.7bpとなった。

今週はクリスマス休暇や年末年始を控え、取引量は低調。債券市場はクリスマス・元旦とも休場となる。

<株式> 続伸。クリスマスホリデーを控え薄商いとなる中、大型株やグロース株が上昇し、相場を押し上げた。

年末・新年に株価が上昇する「サンタクロースラリー」期間の初日に当たるこの日、電気自動車(EV)大手テスラが主導し、超大型ハイテク7銘柄(マグニフィセント・セブン)全てが上昇して引けた。テスラは7.4%高。

自動車株の買いが膨らんだことを背景に、一般消費財は2.6%高で、S&P総合500種の主要11セクターで最も高い伸びを記録した。

半導体銘柄も好調。ブロードコムは3.2%高、エヌビディアは0.4%高、英半導体設計大手アーム・ホールディングスは3.9%高。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの上昇に追随し、仮想通貨関連銘柄も高い。マイクロストラテジー、ライオット・プラットフォームズ、MARAホールディングスは4.7─8.1%上昇した。

取引時間の大半下落していたアメリカン航空は切り返し、0.6%高で取引を終了。同社はソフトウエアに技術的な問題が発生したとし、米国で全便の運航を停止。ただ約1時間後に運航を再開し、大きな混乱は回避された。

この日はクリスマスイブのため米東部時間午後1時(日本時間午前3時)までの短縮取引となった。25日はクリスマスで休場となる。

アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプリー氏は、過去2カ月にわたり相場を押し上げてきた流れは変わっておらず、FRBが来年の利下げペース鈍化を示唆したものの、株価上昇を阻止するには至っていないと指摘。経済見通しや米国の消費、労働情勢などを指摘し、「2025年に向けて、良好な状況となっている」と述べた。

<金先物> クリスマスを控えた持ち高調整の買いが優勢となり、反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.30ドル(0.28%)高の1オンス=2635.50ドル。

クリスマスに伴い休暇を取る市場参加者が多く、商いは低調。ただ米長期金利が低下した場面で金利を生まない資産である金の需要が高まり、相場はプラス圏に浮上して引けた。

金相場は年初来で27%超上昇。市場関係者らの間では、地政学リスクの動向次第で来年には2800ドルを目指すとの声も聞かれた。

<米原油先物> 翌25日のクリスマス休場を前に閑散商いとなる中、需給引き締まり観測などを背景に買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は前日清算値(終値に相当)比0.86ドル(1.24%)高の1バレル=70.10ドルだった。3月物は0.83ドル高の69.64ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が26日に発表する週間石油在庫統計で原油在庫の取り崩しが予想される中で需給引き締まり観測が強まり、原油に買いが入った。原油在庫は前週比190万バレル減になると見込まれている。  

ドル/円 NY終値 157.18/157.21

始値 157.14

高値 157.41

安値 157.08

ユーロ/ドル NY終値 1.0397/1.0399

始値 1.0394

高値 1.0409

安値 1.0384

米東部時間

30年債(指標銘柄) 14時30分 95*25.50 4.7649%

前営業日終値 95*15.50 4.7850%

10年債(指標銘柄) 14時30分 97*10.00 4.5907%

前営業日終値 97*08.00 4.5990%

5年債(指標銘柄) 14時30分 98*20.00 4.4380%

前営業日終値 98*19.00 4.4450%

2年債(指標銘柄) 14時30分 99*26.63 4.3386%

前営業日終値 99*26.00 4.3500%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 43297.03 +390.08 +0.91

前営業日終値 42906.95

ナスダック総合 20031.13 +266.24 +1.35

前営業日終値 19764.89

S&P総合500種 6040.04 +65.97 +1.10

前営業日終値 5974.07

COMEX金 2月限 2635.5 +7.3

前営業日終値 2628.2

COMEX銀 3月限 3028.3 +9.4

前営業日終値 3018.9

北海ブレント 2月限 73.58 +0.95

前営業日終値 72.63

米WTI先物 2月限 70.10 +0.86

前営業日終値 69.24

CRB商品指数 293.7651 +2.5598

前営業日終値 291.2053

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