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都議会自民会計担当を略式起訴=収入3500万円過少記載―議員側は立件見送り・東京地検

時事通信 / 2025年1月17日 19時47分

 東京都議会の自民党会派の政治団体「都議会自民党」が政治資金パーティーなどの収入約3500万円を収支報告書に過少に記載したとして、東京地検特捜部は17日、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で、収支報告書を作成した会計担当の矢島英勝職員(72)を略式起訴した。特捜部は認否を明らかにしていない。

 国会議員や派閥の会計責任者ら10人が立件された自民党裏金事件に続き、都議30人が所属する最大会派の都議会自民党でもパーティー収入の過少記載で会計担当者が刑事責任を問われる事態となった。

 都議側については立件を見送った。収入の過少記載額が、立件の目安とされる3000万円に満たないことなどを考慮したとみられる。

 起訴状によると矢島職員は、都議会自民党が2019年と22年に開いた政治資金パーティーなどの収入が、実際は少なくとも計約2億1400万円だったのに計約1億7900万円と記載。交付金などの支出についても、少なくとも計約1億5400万円だったのに計約1億2600万円と記載したとされる。過少記載額は収入と支出を合わせて計約6300万円に上った。

 関係者によると、都議会自民党では各議員にパーティー券50枚(100万円)の販売ノルマを設定し、これとは別に「予備」として50枚が配布された。ノルマ分を超える販売収入は議員側が手元にプールする「中抜き」を行うなどし、都議会自民党、都議側双方の収支報告書に記載されなかった。 

[時事通信社]

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