午後3時のドル103円半ば、ポンド高は限定的
ロイター / 2020年12月25日 15時43分
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの103円半ば。英国が欧州連合(EU)との離脱交渉で合意にこぎ着けたものの、英国の先行き不安は変わらないとして、ポンドの上昇は限られた。写真は米ドル紙幣を使った写真イラスト。2017年7月1日に作成。(2020年 ロイター/Thomas White)
[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの103円半ば。英国が欧州連合(EU)との離脱交渉で合意にこぎ着けたものの、英国の先行き不安は変わらないとして、ポンドの上昇は限られた。
前日海外市場で141円台へ上昇、9月前半以来ほぼ4カ月ぶり高値を更新したポンドは、その後も不安定な動きだった。合意発表後の安値140円前半からは切り返したが、140円半ばから後半を上下する展開が続いた。
4年半にわたる難しい交渉が合意に至ったこと自体を評価する声は少なくない。「いずれの勢力も完全勝利を主張できない『真の妥協』だが、来年以降も協働機会を設けたことは重要だ。5年の点検期間を通じて、合意内容を改善できる可能性がある」(バークレイズ・キャピタルの首席エコノミスト、クリスチャン・ケラー氏)という。
ただ、合意後も不安要素が多いことに変わりはない。「英国は通商政策の大転換に踏み出した。産業構造の大幅な変化にもつながりかねず、国全体に不透明感が長期的に付きまとうことは不可避となる」(外銀)として、合意後も英国への投資意欲は回復しづらいとする指摘も出ていた。
英国は今年末でEU金融市場への完全なアクセス権を失うことになる。EUは最大の金融サービス顧客で、取引規模は年間約300億ポンドに達していた。
きょうはクリスマスで多くの国が休場となるため、他の主要通貨の取引は低調で値動きも限定的。ドルは103円半ばで一進一退が続いた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 103.59/61 1.2195/99 126.33/37
午前9時現在 103.64/66 1.2181/85 126.25/29
NY午後5時 103.63/66 1.2186/90 126.25/29
(為替マーケットチーム)
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