2020年の海外直接投資、対中国が最大 先進国向けは大幅縮小
ロイター / 2021年1月25日 10時14分
国連貿易開発会議(UNCTAD)が24日に公表した報告書によると、2020年の海外直接投資(FDI)は、新型コロナウイルス危機から中国経済がいち早く回復する中、同国向けが最大となった。写真はコロナ禍からいち早く回復している中国の首都、北京の高層ビル街と近隣の発電所。今年1月15日に撮影。(2021年 ロイター/Tingshu Wang)
[25日 ロイター] - 国連貿易開発会議(UNCTAD)が24日に公表した報告書によると、2020年の海外直接投資(FDI)は、新型コロナウイルス危機から中国経済がいち早く回復する中、同国向けが最大となった。
2020年の対中国FDIは1630億ドルで、昨年の1400億ドルから増加した。米国は1340億ドルで、前年の2510億ドルから縮小した。
先進国に対するFDIは69%減と、落ち込みが目立った。
先週発表された中国の2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増加し、予想を上回った。通年のGDPも2.3%増となり、多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、主要国で唯一プラス成長を維持した。
2020年のFDIは、世界全体では前年から42%縮小し、8590億ドルとなった。
中南米・カリブ諸国へのFDIは37%、アフリカは18%、アジア発展途上国は4%、それぞれ減少した。東アジアへのFDI全体の3分の1を占めた。
UNCTADによると、2020年のFDIは、リーマン・ショック時の低水準を30%超下回った。
この記事に関連するニュース
-
2020年の対内直接投資は11.7%減の290億7,940万ドル(メキシコ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年2月25日 16時40分
-
「中国市場は外資導入の“磁力”十分」と中国メディア、「経済回復速度は驚異的」とも
Record China / 2021年2月23日 5時20分
-
2020年の世界の債務、コロナ対応で24兆ドル増 過去最大=IIF
ロイター / 2021年2月18日 8時44分
-
東南アジアへの2020年の対内直接投資、前年比31%減、シンガポールへの減少響く、UNCTAD試算(ASEAN、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年2月4日 2時0分
-
2020年の中国の対外直接投資は3.3%増、「一帯一路」沿線国向けが好調(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年1月29日 0時10分
ランキング
-
1テレ朝の視聴率と番組CM収入の不都合な真実 時代に合わなくなったテレビ広告指標を斬る
東洋経済オンライン / 2021年2月26日 10時0分
-
2リクルート、シンボルの銀座本社ビル売却…「感染拡大の影響ではない」
読売新聞 / 2021年2月26日 20時51分
-
3ユニクロ「セルフレジ」で見覚えない商品を買いかけた... 体験談が拡散、広報に対策を聞いた
J-CASTニュース / 2021年2月25日 21時2分
-
430歳年収「近畿地方トップ500社」ランキング トップは大阪にある推計年収1637万円の企業
東洋経済オンライン / 2021年2月27日 8時0分
-
5政治家として育てられた第二の故郷を見捨てた鈴木直道北海道知事。業を煮やした厚谷司・夕張市長が香港系ファンドに“直談判”へ
HARBOR BUSINESS Online / 2021年2月24日 8時32分