SWIFT、中銀デジタル通貨と既存金融システムつなぐ新たな仕組み導入へ
ロイター / 2024年3月26日 7時35分
銀行間の国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」は、現在各国の中央銀行が開発している中央銀行デジタル通貨(CBDC)を既存の金融システムに接続できるようにする新たな仕組みを、今後1─2年で導入することを計画している。写真は2011年1月撮影(2024年 ロイター/Kacper Pempel)
Marc Jones
[ロンドン 25日 ロイター] - 銀行間の国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」は、現在各国の中央銀行が開発している中央銀行デジタル通貨(CBDC)を既存の金融システムに接続できるようにする新たな仕組みを、今後1─2年で導入することを計画している。
世界の中銀の約9割は何らかの形でCBDCの開発に着手し、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の発展に乗り遅れずに決済取引の中心としての地位を維持したい考えだが、技術的な難しさに苦戦を強いられている。
こうした中でSWIFTのイノベーション責任者ニック・ケリガン氏は、加盟する38の中銀や商業銀行、決済プラットフォームがこれまで半年間、各CBDCの統合化に向けた実験を進めてきたと説明。実験を通じて既存のシステムが活用できることが証明され、参加者はおおむね成功とみなしたことから、SWIFTに具体的な時期を決めて新しい実用的なプラットフォームを構築する任務が与えられた、と明かした。
新たな仕組みが導入されれば、さまざまなCBDCは裏付けとなる技術が異なっていても全てまとめて使用可能となり、決済システムが細分化されるリスクが低減される。また実験によって、高度に複雑な取引や外貨決済に使えることも分かっており、今後は決済処理についてスピードアップとコスト低減を図るため自動化する道も開かれた。
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