SKハイニックス、メモリー市場の回復見込む AI向け需要増で
ロイター / 2024年4月25日 10時3分
4月25日、韓国半導体大手SKハイニックスは、人工知能(AI)向け需要の増加によって半導体メモリー市場が完全に回復しつつあるとの見方を示した。韓国・ソンナム市で2016年撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国半導体大手SKハイニックスは25日、人工知能(AI)向け需要の増加によって半導体メモリー市場が完全に回復しつつあるとの見方を示した。
同日発表した第1・四半期決算は利益が2年ぶり高水準となった。生成AIで使われる高帯域幅メモリー(HBM)など先端のDRAM(記録用半導体メモリー)の販売が好調だった。
第1・四半期の営業利益は2兆8900億ウォン(21億ドル)で、LSEGスマートエスティメートが集計したアナリスト予想の1兆8800億ウォンを上回った。前年同期は3兆4000億ウォンの赤字だった。
売上高は前年同期比114%増の12兆4000億ウォンだった。
「AI需要の継続的な力強さでメモリー市場は完全な回復サイクルに入りつつある」とし、「2024年下期からは従来型アプリケーション用の需要改善も期待できる」と説明。スマートフォンやパソコン、サーバー向け半導体の需要が回復するとの見通しを示した。
この日発表した第1・四半期の利益は、同四半期としては過去2番目に高い水準だった。コロナ禍後の需要低迷で23年第3・四半期までの1年間赤字が続いていたが、第4・四半期に黒字転換し、業績は急速に回復している。
同社は半導体メモリー企業の中でもAI普及の恩恵を特に受けている。AI向け半導体市場の80%シェアを握る米エヌビディアにHBM3を単独供給しており、HBM最新版の量産も開始している。
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