「インフレの虎」が覚醒、英中銀は対応必要も=ハルデーン理事
ロイター / 2021年2月27日 1時45分
英中銀のハルデーン理事は26日、インフレの「虎」が覚醒しており、中銀は対応を迫られる可能性もあるという認識を示した。写真は昨年11月、ロンドンの英中銀前で撮影(2021年 ロイター/John Sibley/File Photo)
[ロンドン 26日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のハルデーン理事は26日、インフレの「虎」が覚醒しており、経済が新型コロナウイルス禍による落ち込みから回復するにつれ、インフレの抑制が困難になる恐れがあり、中銀は対応を迫られる可能性もあるという認識を示した。
「中銀が性急な引き締めを通じてあまりにも保守的に行動するリスクを巡って、人々が注意を払うことは正しい」としながらも、「私にとって足元のより大きなリスクとは、中銀が自己満足に陥る結果、インフレの虎が袋から飛び出すことを許してしまうことだ」と表明した。
その上で「実際にインフレの抑制がより困難になる恐れがあり、金融当局は現在市場で織り込まれている以上に積極的に行動する必要がある」と語った。
中銀の最新見通しによると、国内経済のスラック(需給の緩み)は2008年の金融危機後と比べてはるかに小さく、持続性も低いため、物価上昇圧力が発生する前に経済が成長する余地は限られると指摘。また、コロナ禍の中で企業や家計が築いてきた貯蓄の山が、支出の増加という形で解き放たれる可能性があり、政府の広範な財政出動なども押し上げ要因になるとした。
こうした中、ラムスデン副総裁は、国内インフレに対するリスクはおおむねバランスが取れているとした上で「あらゆる指標を見てもインフレ期待は十分に固定されていると思う」と述べた。
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