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午前の日経平均は反落、円高を嫌気 一時500円超安

ロイター / 2024年8月26日 12時3分

 8月26日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比419円59銭安の3万7944円68銭と、反落した。写真は株価スクリーンの下を歩く人。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比419円59銭安の3万7944円68銭と、反落した。ドル/円の円高進行が重しとなり、日経平均は一時500円超値下がりする場面もあった。ただ、円高進行が一服すると日経平均も下げ渋る展開となった。8月初旬の株安後の戻りが速かったため、利食い売りが出やすい状況との指摘も聞かれた。

日経平均は前営業日比207円安と軟調にスタートした後、一時538円安の3万7825円31銭で安値を付けた。前週末のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けた米金利低下でドル安・円高が進み、ドルは143.43円近辺まで下落。日本株も売りが強まった。ただ、売りが一巡した後は下げ幅を縮小し、もみ合う展開となった。物色動向としては、自動車株が軟調だった一方、内需株は底堅く推移した。

市場では「ジャクソンホール会議でパウエル議長が利下げについてはっきりさせたのは良かったが、その副作用で為替が円高方向に進み、売りが強まった」(三菱UFJアセットマネジメント・チーフファンドマネジャー、石金淳氏)との指摘が聞かれた。日経平均は8月5日に3万1000円台まで下落した後、順調に水準を戻していたため、利益確定売りが出やすくなっていた面もあるという。

目先の日本株については、「このまま円高基調が続けば上値は重く、3万8000円を中心にもみ合いとなりそうだ」(国内証券・投資調査部部長)との見方も聞かれた。

TOPIXは1.13%安の2654.33ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6875億6100万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、空運、水産・農林など10業種が値上がり。輸送用機器、医薬品、銀行など23業種は値下がりした。

個別では、主力のトヨタ自動車が3%安、ホンダが3.5%安、マツダが4.5%安と軟調だった。東京エレクトロンは2.1%安、アドバンテストが2.7%安とハイテク株も売られた。

一方、指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高。ニトリホールディングスが3.3%高、ANAホールディングスは2.4%高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり688銘柄(41%)に対し、値下がりが916銘柄(55%)、変わらずが42銘柄(2%)だった。

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