ロシア西部クルスク原発「核事故の恐れ」、IAEA事務局長が視察
ロイター / 2024年8月28日 2時29分
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、ウクライナが越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州にあるクルスク原子力発電所を視察し、状況は深刻で、原子力事故の恐れがあると警告した。(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
[クルチャトフ(ロシア西部クルスク州)27日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、ウクライナが越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州にあるクルスク原子力発電所を視察し、状況は深刻で、核事故の恐れがあると警告した。
グロッシ事務局長は周辺地域で戦闘が行われていることに言及し、「核事故が発生する恐れがある」と指摘。建屋に保護ドームがないため極めて脆弱だとし、現在はほぼ通常に近い状態で稼働しているものの、安全性を巡る状況は深刻になっているとの見方を示した。
グロッシ氏は、クルスク原発と1986年に史上最悪の原発事故が起きたチョルノービリ(チェルノブイリ)原発を同一視することは行き過ぎとしつつも、「同じタイプの原子炉で、特別な保護手段はない」と強調。「炉心に衝撃が加われば、その結果は極めて深刻になる可能性がある」と警鐘を鳴らした。
ロシア国営原子力発電企業ロスエネルゴアトムによると、グロッシ氏はクルスク原発の3号基が通常通りに稼働していることや、4号基が定期点検中であることを確認。建設中の新たな建屋も視察したという。
ロシアは先週、ウクライナがクルスク原発を攻撃しようとしたと主張、「核テロ行為」として非難。ウクライナはこれまでに、ロシアの主張に肯定も否定もしていない。
グロッシ氏は「ドローンの影響について知らされた」としつつも、ロシア、ウクライナいずれに責任があるかについては言及を避けた。その上で「いかなる形であれ、原発を攻撃してはならない」と世界に訴えることが今回の訪問の目的と語った。
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