NY外為市場=円、対ドルで反発 日銀の利上げ局面近いとの見方
ロイター / 2024年12月28日 7時9分
[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで5カ月ぶり安値から切り返した。日銀が18―19日に開いた金融政策決定会合では、基調的な物価が着実に底上げされ「利上げを判断する局面は近い」との見方が出されていたことが明らかになった。
会合では、利上げを判断する局面は近いとの見方が示された一方、「現段階では米国経済の不確実性が一巡するのを今しばらく注視する辛抱強さも必要だ」との意見も聞かれた。
米連邦準備理事会(FRB)が9月以降、計100ベーシスポイント(bp)の利下げを実施しているにもかかわらず、米債利回りが上昇基調にあることから、円はここ数週間弱含んでいる。
ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、キット・ジャックス氏はレポートで、「来年の第1・四半期の日銀利上げと、下半期の米債利回り低下の見通しから、ドル/円相場が来年末までに130円台半ばになることが示唆される」と述べた。
トレーダーらはまた、政府・日銀による円買い介入の可能性にも注目している。
加藤勝信財務相は27日、足元の為替円安に対し「投機的な動向も含め、為替市場の動向を憂慮しており、行き過ぎた動きに対しては適切な対応をとっていく」と述べた。
ドル/円は0.09%安の157.85円となった。26日には一時158円台に乗せ、5カ月ぶりの高値を記録した。
主要通貨に対するドル指数は0.06%安の108.02。年間では6.6%高の勢いにある。
ユーロは0.04%高の1.0426ドル。年間では5.6%安となる見込み。英ポンドは0.34%高の1.2568ドル。年間では1.2%安の見込みとなった。
中国人民元はオンショア取引で13カ月ぶりの安値に迫り、1ドル=7.2950元。 トランプ政権の中国製品に対する関税案から、人民元は軟化している。
韓国ウォンは1ドル=1486.7ウォンと、16年ぶりの安値に沈んだ。
韓国憲法裁判所で27日、尹錫悦大統領の弾劾が妥当かどうかを判断する弾劾審判の初の弁論準備手続きが始まった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.56%安の9万4196ドルとなった。それでも年間では約122%上昇している。
ドル/円 NY終値 157.82/157.85
始値 157.64
高値 157.99
安値 157.36
ユーロ/ドル NY終値 1.0427/1.0429
始値 1.0438
高値 1.0443
安値 1.0415
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