太平洋島しょ国、豪支援の警察協力を承認 訓練強化や部隊創設

豪政府は２８日、太平洋の島しょ国が地域の警察部隊創設や訓練強化に向けた豪政府支援の４億豪ドル（２億７１００万米ドル）の計画を承認したと発表した。写真はメルボルンで５月に撮影したアルバニージー豪首相（２０２４年　ロイター/JOEL CARRETT）

Lewis Jackson

[シドニー ２８日 ロイター] - 豪政府は２８日、太平洋の島しょ国が地域の警察部隊創設や訓練強化に向けた豪政府支援の４億豪ドル（２億７１００万米ドル）の計画を承認したと発表した。

トンガで開催中の太平洋の島しょ国・地域とオーストラリア、ニュージーランド（ＮＺ）などが参加する太平洋諸島フォーラム（ＰＩＦ）の首脳会議でアルバニージー豪首相が発表した。

警察訓練センターなどの拠点を設置するほか、事件や危機が発生した際に派遣する警察部隊も創設される。

アルバニージー氏は会見で「各国指導者の第一の任務は住民の安全と安心を守ることであり、この計画がまさにそれに相当する」とし、「（地域が）協力し合うことで安全はより強固になる」と強調した。

中国はソロモンやキリバスの警察と既に連携を強化しており、豪政府は太平洋地域での中国の影響力拡大を警戒している。