米政府が対EU鉄鋼関税停止を2年延長、中国過剰生産に対応
ロイター / 2023年12月29日 10時44分
バイデン米大統領は28日、欧州連合(EU)内で生産された鉄鋼とアルミニウムの追加輸入関税を一時停止する措置を2025年12月31日まで2年間延長した。中国などによる過剰生産能力や低炭素生産への対応で足並みをそろえるのが狙い。写真はバイデン大統領。米ウィスコンシン州で20日撮影。(2023年 ロイター/Leah Millis/File Photo)
[ワシントン 28日 ロイター] - バイデン米大統領は28日、欧州連合(EU)内で生産された鉄鋼とアルミニウムの追加輸入関税を一時停止する措置を2025年12月31日まで2年間延長した。中国などによる過剰生産能力や低炭素生産への対応で足並みをそろえるのが狙い。
バイデン大統領は声明で、米国とEUは「実質的な進展」を遂げ、「交渉を続けている」と述べた。
米国とEUは、中国など「非市場経済」(NME)の国による過剰な金属生産能力に対処することや、環境負荷を従来よりも抑える鉄鋼生産を促進するため、合意できる措置を模索してきた。議論は23年までに決着する見通しだったが、行き詰まっていた。
米国の対EU鉄鋼、アルミニウム関税を巡ってはトランプ前大統領がそれぞれ25%、10%の追加関税を課した。その後、バイデン政権が22年1月から2年間の措置として「関税割当制度」(TRQ)に切り替えていた。
EUは既に、トランプ政権の課していたハーレーダビッドソンの二輪車からバーボンウイスキーまでの幅広い米国製品への報復関税措置を25年まで棚上げすることを決定している。
米国とEUでは24年に大型選挙が相次ぐ。関税に関する交渉決着は選挙後に先延ばしとなる。
この記事に関連するニュース
-
焦点:対中関税、貿易戦争につながらず 米中は冷めた関係に
ロイター / 2024年5月16日 17時19分
-
米バイデン政権が中国製EVに現行4倍の関税100%、過剰生産に対抗措置[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2024年5月15日 8時22分
-
バイデン大統領、対中関税を大幅引き上げ EVや半導体など
ロイター / 2024年5月15日 4時9分
-
米、中国製EVの関税100%に 大統領選控え半導体や鉄鋼も強化
共同通信 / 2024年5月14日 18時45分
-
再選に向け支持拡大へ=激戦州にらみ、対中関税上げ―バイデン米大統領
時事通信 / 2024年5月14日 18時4分
ランキング
-
1イオンの「幸せの黄色いレシート」キャンペーン。レシートを使って寄付したいけど、不良品を「返品」できなくなるの?「寄附」と「レシート保管」を両立させる方法を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 5時10分
-
2コロナ禍で売上げ95%減となった「地球の歩き方」 Ⅴ字回復遂げ新分野に挑戦 岩塚製菓のおつまみスティックとコラボ
食品新聞 / 2024年5月19日 20時14分
-
3飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
4社員16人→200人超に “知名度ゼロ”で新潟に進出したネット広告会社「5年間の成果」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月19日 18時31分
-
5ラーメン屋経営で地獄見たプロレスラーの気づき 川田利明が向き合う「お客様は神様です」の怖さ
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください