米共和党議員ら、中国ＥＶ電池ＣＡＴＬの制限リスト追加を要請

　米連邦議会の共和党議員２名は８月２８日、中国の電気自動車（ＥＶ）用電池大手の寧徳時代新能源科技（ＣＡＴＬ） を中国軍と協力しているとされる企業のリストに加えるよう国防総省に要請した。４月２５日、北京で撮影（２０２４年　ロイター/Tingshu Wang）

David Shepardson

[ワシントン ２８日 ロイター] - 米連邦議会の共和党議員２名は２８日、中国の電気自動車（ＥＶ）用電池大手の寧徳時代新能源科技（ＣＡＴＬ） を中国軍と協力しているとされる企業のリストに加えるよう国防総省に要請した。

リストに追加された企業は米軍と契約することができず、風評面でのリスクも伴うと専門家は指摘する。上院のマルコ・ルビオ議員と下院のジョン・ムールナー議員がオースティン国防長官に要請した。

両議員は、ＣＡＴＬが中国共産党やその軍部と深いつながりがあるとし「ＣＡＴＬのバッテリーに依存することは、エネルギーインフラを中国共産党に依存させることになり、米国の国家安全保障を危険にさらす」と指摘した。

ＣＡＴＬは、同社のバッテリー製品が停電時に多くの米国人を助けているとし、議員らの主張は「まったく根拠のない非難だ」と指摘した。国防総省からのコメントは得られていない。