シェル、石油・ガス探査開発部門の人員20%削減計画=関係者
ロイター / 2024年8月30日 7時46分
8圧29日、英石油大手シェルは、石油・ガスの探査や開発を手がける部門の人員を20%減らす計画で、ワエル・サワン最高経営責任者(CEO)が経費節減対象を再生可能エネルギーや低炭素事業だけでなく、収益力の高い分野にまで広げているもようだ。写真は同社のロゴ。ロンドンで2023年2月撮影(2024年 ロイター/May James)
Ron Bousso
[ロンドン 29日 ロイター] - 英石油大手シェルは、石油・ガスの探査や開発を手がける部門の人員を20%減らす計画で、ワエル・サワン最高経営責任者(CEO)が経費節減対象を再生可能エネルギーや低炭素事業だけでなく、収益力の高い分野にまで広げているもようだ。複数の同社関係者が明らかにした。
関係者はロイターに、人員削減規模は世界全体で数百人となり、特にヒューストンとハーグの事業所が大きな影響を受ける見通し。
今後この計画は従業員代表機関に協議を申し入れるという。
石油・ガスの探査や開発を含めたいわゆる上流部門は、シェルの昨年の調整後利益282億5000万ドルの3分の1強を生み出した。
ただ昨年1月にCEOとなったサワン氏は、シェルの収益力をさらに向上させ、米国の同業大手との企業評価の大きな落差を縮小すると約束。そうした戦略の一環として液化天然ガス(LNG)事業強化や、石油生産の安定化などを進める計画だ。一方でここ数カ月、洋上風力、太陽光、水素や精製などの事業を圧縮している。
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