米ダラー・ゼネラル、通期業績見通しを下方修正 株価29%急落
ロイター / 2024年8月30日 9時39分
米ディスカウント小売り大手ダラー・ゼネラルは8月29日、通期業績見通しを下方修正した。同社株価は一時29%下落し、6年以上ぶりの安値となった。2021年6月、メリーランド州で撮影(2024年 ロイター/Erin Scott)
Anuja Bharat Mistry Aishwarya Venugopal
[29日 ロイター] - 米ディスカウント小売り大手ダラー・ゼネラルは29日、通期業績見通しを下方修正した。同社株価は一時29%下落し、6年以上ぶりの安値となった。
同社は2024年度の既存店売上高見通しを前回予想の2─2.7%増から1─1.6%増に、1株利益を前回予想の6.80─7.55ドルから5.50─6.20ドルに、それぞれ引き下げた。
この日発表した第2・四半期(5─7月)決算は、売上高が102億1000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の103億7000万ドルを下回った。1株利益は1.70ドルとなり、予想の1.79ドルに届かなかった。
第2・四半期の利益率は前年同期の31.1%から30%に低下。値引きの増加、在庫の破損や盗難などが痛手となった。
同社の中核となる顧客基盤は売上高の約60%を占める年収3万5000ドル未満の世帯。
トッド・バソス最高経営責任者(CEO)は決算発表の電話会見で「顧客が支出を控える中、中・高所得世帯も割安感を求めているが、低所得世帯ほど切迫感を覚えていない」と述べた。
資金力のあるウォルマートやターゲットなどの競合勢が低価格の日用品の提供に力を入れていることが、ダラーの店舗に圧力となっている。中国PDDホールディングスの格安電子商取引(EC)サイト「ティームー」の台頭も、事業の重しとなっている。
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