タイ、中銀総裁と財務相が来月会談 インフレ目標協議へ＝高官

タイ中央銀行のセタプット総裁とピチャイ財務相が９月初めに会談し、２０２５年のインフレ目標について協議を開始すると、中銀高官が明らかにした。写真は２０１６年８月、バンコクで撮影（２０２４年　ロイター/Chaiwat Subprasom）

Kitiphong Thaichareon

[バンコク ３０日 ロイター] - タイ中央銀行のセタプット総裁とピチャイ財務相が９月初めに会談し、２０２５年のインフレ目標について協議を開始すると、中銀高官が明らかにした。政府は、ここ数カ月求めている利下げを視野に入れ、新たな目標を模索している。

政府は昨年から中銀と対立しており、景気回復支援に向けた主要金利の引き下げを繰り返し求めている。

今月就任したペートンタン首相は５月、中銀の独立性が経済問題解決の「障害」になっていると発言していた。

タイ憲法裁の解職命令で失職したセター前首相は６月、２０２０年から適用されている１─３％のインフレ目標範囲が見直されれば、利下げの確率が高まる可能性があると述べていた。

タイのインフレ目標は毎年見直されており、中銀と財務省の合意を得て年内に閣議で承認される必要がある。