英住宅ローン承認件数、7月は「ミニ予算」以降で最多に

イングランド銀行（英中央銀行）が３０日発表した７月の住宅ローン承認件数は６万１９８５件と、トラス元首相の「ミニ予算」発表で金利が急上昇した２０２２年９月以降で最多となった。写真はロンドンで２０１５年１０月撮影（２０２４年　ロイター／Reinhard Krause）

William Schomberg

[ロンドン ３０日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）が３０日発表した７月の住宅ローン承認件数は６万１９８５件と、トラス元首相の「ミニ予算」発表で金利が急上昇した２０２２年９月以降で最多となった。

住宅市場が上向いていることが改めて示された。ロイターがまとめた市場予想は６万０５００件だった。

７月の住宅ローン融資額は２７億８６００万ポンド（３６億７０００万ドル）の純増。２２年１１月以来最大の増加となった。

住宅金融大手ネーションワイド・ビルディング・ソサエティーが３０日発表した８月の国内住宅価格は前月比０．２％下落。前年比では２．４％上昇した。

キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デイルズ氏は、前月比ベースの住宅価格下落は恐らく一時的だとし「住宅ローン承認件数の増加は、６カ月後の住宅価格上昇率が２．０％前後になるとの見方と整合性が取れている」と述べた。