ロシア、中距離ミサイルの配備凍結を取りやめへ=ラブロフ外相
ロイター / 2024年12月30日 12時32分
12月30日、ロシアのラブロフ外相(写真)は、米国が核搭載可能な中・短距離ミサイルを世界各地に配備しているため、ロシアはこうしたミサイルの配備の「凍結」を取りやめると述べた。写真はカタールのドーハで撮影、提供写真(2024 ロイター/Russian Foreign Ministry)
Anton Kolodyazhnyy Guy Faulconbridge
[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は29日、米国が核搭載可能な中・短距離ミサイルを世界各地に配備しているため、ロシアはこうしたミサイルの配備の「凍結」を取りやめると述べた。
ロシアは以前から中・短距離ミサイルの配備再開の可能性を示唆している。実際に配備が再開されれば東西冷戦後に発効した最も重要な核軍縮条約の1つである中距離核戦力(INF)廃棄条約が完全に消滅し、米国とロシアという核兵器大国が中国も交えて新たな軍拡競争に突入する恐れがある。
ラブロフ氏は国営RIAノーボスチ通信のインタビューで、ロシアは2026年2月の失効前に新戦略兵器削減条約(新START)から離脱するのかとの問いに対して、今のところ米政府との戦略的対話の条件は整っていないと述べた。「例えば、中距離および短距離ミサイルの配備に関するわれわれの凍結措置は、今日では事実上実行が不可能になっており、廃止せざるを得ないのは明白だ」と指摘。米国はロシアと中国の警告を横柄な態度で無視し、実際にこうしたクラスの兵器を世界各地に配備し始めたと述べた。
米国はトランプ前政権下の2019年にロシアの違反を理由にINF廃棄条約から離脱した。ロシアは、違反はないと繰り返し主張し、INF廃棄条約の失効後も中・短距離ミサイルの生産や配備を自制する方針をとっている。
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