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米中外相が会談、台湾の緊張巡り互いをけん制

ロイター / 2021年11月1日 8時32分

 ブリンケン米国務長官(左)と中国の王毅国務委員兼外相(右)は10月31日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれているローマで会談し、台湾海峡の一段の緊張を招く恐れのある行為を控えるよう相互に求め、意見対立があらわになった。代表撮影(2021年 ロイター/ Tiziana Fabi)

[ローマ 31日 ロイター] - ブリンケン米国務長官と中国の王毅国務委員兼外相は31日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれているローマで会談し、台湾海峡の一段の緊張を招く恐れのある行為を控えるよう相互に求め、意見対立があらわになった。

米国務省の高官によると、1時間にわたる会談でブリンケン氏は台湾に関して、中国政府による一方的な現状変更に反対すると「極めて明確に」表明したという。

中国の軍用機が台湾の防空識別圏に繰り返し進入していることから、中台間の緊張がこのところ高まっている。

同高官によると、両氏ともに対話の維持が最も重要との認識を示した。

中国外務省の声明によると、王外相は、中国の「正当な権利と国益」が米国によって損なわれたさまざまな問題について「重大な懸念」を表明し、米国に対し、米中関係を「健全な発展」の軌道に戻すよう求めた。

米国が台湾を巡る現状変更の責任を中国に問うのは誤った対応で、台湾の独立勢力に対する米国の「黙認」と「支援」が現状変更の原因を作っていると主張した。

両氏の対面会談は、激しい批判合戦となった3月の米アラスカ州での会談以来。

国務省高官は、会談は「非常に率直」かつ生産的だったとし、バイデン大統領と習近平国家主席が年内に予定しているオンライン首脳会談の地ならしに資する内容だったと述べた。

高官によると、ブリンケン氏は米国の「一つの中国政策」に変わりはないと言明。CNNの番組で、米国は台湾の防衛にコミットしているとしたバイデン大統領の先の発言について問われた際も、「米国の政策に変更はない」と応じた。

米国には、台湾関係法に基づき、台湾が自衛手段を有していることを確実にするという「長期のコミットメント」があり、その方針を堅持しているとした。「台湾に関して、一方的な行動による現状変更を誰も行わないことを確実にする方針で、それに変更はない」と強調した。

王外相はブリンケン氏に、中米関係においては台湾が最もデリケートな問題だと指摘。「われわれは米国に、偽物ではなく本物の『一つの中国政策』を推進するよう求める」と強調した。

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