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ガザ紛争激化から1年 主要な出来事を振り返る

AFPBB News / 2024年10月3日 18時56分

2023年10月7日にイスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスへの攻撃を開始してから半年後、壊滅状態にあるガザ地区南部ハンユニスの街並み(2024年4月8日撮影)。(c)AFP

【AFP=時事】2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配しているイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエル史上最多の死者を出す越境攻撃を仕掛けたことを機に、イスラエル軍は報復攻撃を開始した。


 ハマスの保健当局によると、イスラエル軍の空爆と地上攻撃によるガザ地区の死者は9月22日時点で4万1000人を超え、国連(UN)も信ぴょう性の高い数字だと認めている。


 イスラエル軍とハマスの戦闘開始から約1年。主だった出来事を振り返る。


■ハマスの奇襲


 2023日10月7日明け方、数百人のハマスの戦闘員がイスラエルに侵入した。


 イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計では、前例のない越境攻撃による死者数は、拘束下などで死亡した人質も含め、1205人。大半は民間人だった。




 ハマスは251人をガザ地区に連行。1年後の9月23日時点で117人が解放され、70人の死亡が確認された。64人が依然として拘束されている。


■地上侵攻


 イスラエルはガザ地区への爆撃を開始。10月13日には、ガザ北部の民間人に対し、南部に退避するよう要請した。


 国連の推計によれば、最終的にはガザ人口240万人のほぼ全員が避難を余儀なくされた。


 27日、イスラエル軍は地上攻撃を開始。


 11月15日には、ガザ地区最大のシファ(Al-Shifa)病院を急襲。イスラエル側は、同病院にハマスの司令部があると主張しているが、ハマス側は否定している。


■戦闘休止と人質交換


 11月24日からは、計7日間に及ぶ戦闘休止が実現。


 ハマスはイスラエルの刑務所に拘禁されていたパレスチナ人240人との交換条件として、計105人の人質を解放した。


 イスラエルはエジプト経由でのガザ地区への人道支援物資の追加搬入を許可したが、ガザの人道状況は依然として危機的な状態にある。


 戦闘休止期間が終了すると、イスラエルはガザ地区南部に軍事行動を拡大した。




■届かない支援物資


 2024年2月29日、ガザ保健当局は、ガザ北部で食糧支援物資の輸送車両に殺到した住民にイスラエル軍が発砲し、120人以上が死亡したと発表。イスラエル側の兵士は、ガザの住民が「何らかの危険な行動」を取る可能性があると判断したためと主張した。


 3月上旬からは、数か国がガザに支援物資を空中投下し、同15日には、キプロスからの「海上回廊」を利用した最初の支援船が到着した。

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