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マスク氏の英政府批判は「誤情報に基づいている」 閣僚が反論

AFPBB News / 2025年1月4日 10時51分

実業家のイーロン・マスク氏(2024年11月13日撮影)。(c)Allison ROBBERT / POOL / AFP

【AFP=時事】英国のウェス・ストリーティング保健・社会福祉相は3日、実業家イーロン・マスク氏による前日の英政府批判について「誤った判断であり、間違いなく誤った情報に基づいている」と反論した。

マスク氏は2日、キア・スターマー英首相が検事総長時代、「レイプ集団」を裁判にかけなかったと非難。

自身が所有するX(旧ツイッター)への一連の投稿で、女性・少女に対する暴力防止担当政務次官のジェス・フィリップス氏について、イングランド北部オールダムで発生した児童への性的搾取スキャンダルに関する政府の公式調査を拒否したことから、「刑務所行きがふさわしい」と主張した。

これを受け、ストリーティング氏はITVニュースに対し、マスク氏のコメントは的外れであり、英政府は児童への性的搾取を極めて深刻に受け止めていると反論した。



「マスク氏による批判の一部は、誤った判断であり、間違いなく誤った情報に基づいていると思う。だが、われわれはマスク氏に協力する用意はある。マスク氏はXで、英国や他の国々がこの深刻な問題に対処する支えとなるような大きな枠割を担っていると思う」と主張。

「彼が協力し、本気で取り組むつもりなら、われわれは歓迎する」と続けた。

10年以上前にイングランドのロッチデールやロザラム、オールダムなど多くの都市で発生した少女への性的虐待は、長い間論争を巻き起こしてきた。

一連の裁判で、最終的に数十人の男が有罪判決を受け、そのほとんどは南アジア系のイスラム教徒だった。一方、被害者は弱い立場にある少女で、ほとんどが白人だった。

警察とソーシャルワーカーがなぜ性加害を阻止できなかったのかに関する公式報告書では、当局が人種差別主義者と思われるのを避けるために目をつぶっていたケースがあったことが明らかになった。

このスキャンダルは、国内で知名度の高い過激な活動家の一人、トミー・ロビンソン受刑者のような極右に利用されている。

ロビンソン受刑者は昨年夏の反移民暴動をあおったとして告発され、シリア難民を巻き込んだ長期にわたる名誉毀損(きそん)訴訟で法廷侮辱罪を犯したことを認め、同年10月に収監された。

マスク氏は2日、Xへの投稿で、ロビンソン受刑者は「真実を語ったために」服役しており、「釈放されるべきだ」とも主張した。

投稿の大半で、ロビンソン受刑者が長年、イングランド北部で子どもを手なずけ性加害を行っていたとされる小児性愛者(ペドフィリア)の集団が関与した歴史的スキャンダルを取り上げてきたことを指摘。

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