タイ警察、還付金詐欺疑いで邦人1人逮捕

タイのビーチリゾート、パタヤ（2020年9月1日撮影、資料写真）。(c)Mladen ANTONOV/AFP

【AFP＝時事】タイ警察は14日、20万人以上の日本人高齢者から、医療費の還付金を受け取れるなどと持ちかけて金をだまし取っていた疑いのある日本人の男をタイ国内で逮捕したと発表した。

逮捕されたのはハマジ・ユウ容疑者（34）で、12日に出国しようとしていたところ、身柄を拘束された。

首都バンコク南東のビーチリゾート、パタヤで昨年12月、警察が2軒の住宅を捜索し、日本人5人を逮捕した。その中には、高齢の日本人を標的にしたコールセンターをタイ国内で運営していたとされるグループのリーダーも含まれていた。

当局は、ハマジ容疑者はこの詐欺グループの首謀者の一人で、被害者から総額3億バーツ（約13億6000万円）をだまし取ったとみられている。

移民警察のチャヤ・パナキット捜査主任は、このグループの詐欺により20万人以上が被害に遭ったと述べた。「1人当たりの最大の被害額は約1億円」という。

当局はバンコクの日本大使館の協力を仰ぎ、さらに2人の行方を追っている。

【翻訳編集】AFPBB News