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妻を数十人にレイプさせた男、90年代にも不動産業者狙い性加害か 仏

AFPBB News / 2025年2月1日 12時42分

南仏アビニョンで、インターネットで募った男たちに元妻をレイプさせたとして、最高刑の禁錮20年を言い渡されたドミニク・ペリコ被告(当時)を描いた法廷画(2024年12月19日作成)。(c)Benoit PEYRUCQ/AFP

【AFP=時事】見知らぬ男数十人を募って当時妻だったジゼル・ペリコさんをレイプさせたとして昨年12月に加重レイプ罪で禁錮20年を言い渡されたドミニク・ペリコ受刑者(72)が1月30日、1990年代のレイプ未遂事件とレイプ殺人事件について取り調べを受けた。弁護人のベアトリス・ザバロ氏が明らかにした。

ペリコ受刑者が取り調べを受けたのは、1991年にパリで起きたレイプ殺人と、1999年にパリ郊外のセーヌエマルヌ県で起きたレイプ未遂。

ザバロ氏は「ペリコ氏はいつものように協力し、投げ掛けられた質問すべてに答えた」と述べた。

ザバロ氏によれば、パリ郊外ナンテールの「未解決事件」を担当する部署による捜査は2022年10月から進められており、ペリコ受刑者は既に2023年10月にも取り調べを受けていた。



ペリコ受刑者は1991年のレイプ殺人については関与を否定しているが、1999年のレイプ未遂事件についてはDNA鑑定によって容疑者と特定されたのを受け、認めている。

いずれの事件も、ペリコ受刑者がネットで募った見知らぬ男数十人を南仏マザンの自宅に招き、鎮静剤を大量に投与した当時の妻をレイプさせていた2011~2022年の十数年前に起きている。

これらの犯罪の間には空白期間があるため、ペリコ受刑者には他にもまだ明らかになっていない余罪があるのではないかとの懸念が高まっている。

ペリコ受刑者の元妻であるジゼルさんは昨年12月に結審した3か月に及ぶ裁判で勇気と尊厳を示したことで英雄として称賛されている。この裁判ではペリコ受刑者を含め、同受刑者がネットで募ってジゼルさんをレイプさせた男たち計51人の被告全員が有罪となった。

■車内に「エーテルの小瓶」

ペリコ受刑者は裁判中、1999年のレイプ未遂を自白。

「確かに私だ」「彼女のTシャツと靴、ズボンを脱がせたが何もしなかった」と訴えた。

一方で、1991年にパリで不動産業者のソフィー・ナルメさんのレイプ殺人への関与は否定した。

ペリコ受刑者は「私はその事件とは何の関係もない」と主張したが、この二つの事件には共通点がある。被害者はいずれも23歳の若い不動産業者の女性で、アパートの内見に訪れた偽名の男に対応していた。

2人の被害女性は同じ手口で、下から服を脱がされていた。

1991年のナルメさん殺害現場からは、昔から手術用の麻酔薬として使われてきたエーテルの強い臭いが確認されていたが、1999年のレイプ未遂でもエーテルが使われていた。

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