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子どもの学費、「現金」で貯めるのは危険?

オールアバウト / 2025年1月27日 19時30分

子どもの学費、「現金」で貯めるのは危険?

子どもの学費、コロナ前のようにインフレがなければ「貯金しよう」で問題なかったかと思いますが、物価上昇の影響で現金・預金だけでは心配です。本記事では、筆者ならどのように子どもの学費を貯めるかをまとめます。

先日、読者より以下の質問をいただきました。

「子どもの学校にかかる費用を貯めているが、現金で貯めており、物価上昇に勝てない気がします。どのように投資に回したらいいでしょうか? 投資信託を買うのが1番良いでしょうか」(30代)

筆者にも4歳の娘がいるのですが、周りでも悩んでいる方が結構います。コロナ前のようにインフレがなければ「貯金しよう」で問題なかったかと思いますが、物価上昇の影響で対応が難しくなりました。

そこで本記事では、筆者ならどのように子どもの学費を貯めるか、考えをまとめていきます。

学費を貯める前に考えるべきこと

学費を貯める方法を決める上で、事前に考えておくべきことは3つあります。

1つは「いつ、その学費を使うのか?」という点。
もう1つは「いつまでに貯めたいのか?」という点。
最後は「学費を貯めてから使うまでの間に、どのようなリスクがあるか?」という点です。

まず、「いつ、その学費を使うのか?」を明らかにする必要があります。

例えば、「来年の学費を貯めたい」という話であれば、資産評価額が乱高下する株式や不動産への投資をする余裕はないでしょう。

運用しても稼げるリターンはたかがしれていますから、とにかく急いで学費を貯めて、来年までに間に合わせることが大事です。この場合は「運用は考えず現金で貯めよう」という話になります。

一方、「今は小さな子どもだが、10年後には大学に入る予定」という話であれば、考えるべきことはかなり幅が広がります。

そこで、次に考えるべきは「いつまでに貯めたいのか?」という点です。

10年後に必要な学費は、何も今から貯める必要はありません。バリバリ働いて収入を増やすことに集中することもできます。

ご質問者さまが今のワークスタイルが気に入っているのであれば「バリバリ働いて昇給を目指し、学費が必要になる数年前には、学費くらい数カ月で貯められるくらい稼ぐことを目指す」という方法があります。

それこそ、今は年収500万円でも、子どもが学校に入るまでに年収1000万円くらい稼げるようになっておけば、年200万円を貯めるのは難しくないでしょう。

資産運用で最も効果があるのは「自分とパートナーの労働生産性を高める」ことですから、多分、これがまず考えられる第一の選択肢だと思います。

筆者としては、「いざとなったら自分やパートナーがバリバリ働いて稼げば良いじゃないか」と楽観できるのが、一番安心できます。

とはいえ、収入を思い通りに増やせるとは限らないので、同時に今からガツガツ貯めることも考えます。

「学費をギリギリ捻出できる程度に貯める」のではなく、なるべく余裕を持って貯めておくことも考えておきます。

ここで大事になってくるのが「学費を貯めてから使うまでの間に、どのようなリスクがあるか?」です。

1~2年後にすぐ使うなら現金のみで良いでしょうが、何年も前からコツコツお金を貯めるつもりなら、インフレの影響も考える必要があります。

今は年150万円の学費でも、10年後には200万円になっていても不思議はありません。

かといって、株式投資や不動産投資は、景気が悪くなると資産評価額が下がるリスクがあります。それこそ、株式投資や不動産投資に力を入れ過ぎると、例えば学費を払う直前になって暴落が来て、資産が急激に目減りしてしまう恐れもあります。

こういったことも含めて、筆者であれば「どんなペース配分で貯めるか?」「貯めた学費はどうやって守るか?」を考えます。

「財産三分法」などを参考にして、バランスよく配分するのも手

筆者であれば、最初の200万円は現金で貯めて、次の200万円は不動産投資に回して、さらに200万円は株式投資に回して……のように、貯まるお金が増えるごとに、徐々にリスク資金に充てる比率を高めていくことを考えます。

安田善次郎氏が提唱した「財産三分法」などを参考にして、学費として蓄えたお金は、株式指数に連動する投資信託、不動産に連動する投資信託、そして現金、のように、バランスよく配分するのも手です。

投資先や配分を考えるのが面倒な場合は、ほどよく投資先を分散している「バランス型ファンド」などもありますから、そういうところにお金を積立投資する方法もあります。

いよいよ引き出す時期が近づいてきたら、徐々に現金に転換して、リスクを抑えることも検討する余地があるかと思います。

バリバリ働いて、ガツガツ貯める

まとめると、以下の3点を考えた上で、なるべく確実に学費が貯まるようなペース配分を考えると良いかと思います。

・いつ、その学費を使うのか?
・いつまでに貯めたいのか?
・学費を貯めてから使うまでの間に、どのようなリスクがあるか?

ちなみに、筆者は働くのが大好きで、貯金も大好きだったので、バリバリ働いて、ガツガツ貯めて、まだ娘は4歳なのに、配当収入だけでも学費を賄えるところまで来てしまいました。これはこれでやり過ぎですね。

ここまでやる必要は全くありませんが、大事な子どもの学費ですから、ほどほどにゆとりを持ってお金を貯めたいですね。

10年で1000万円を貯める、という話であれば、最初の5~6年でなるべく多めに貯めて、そのお金をしっかり守る。そのためには月にいくらの貯金が必要で……など、いろんなペースで試算してみて、今を犠牲にし過ぎない程度に、しっかり貯金したいものです。

家計は人それぞれである以上、「みんなに当てはまる正解」はありません。納得がいくまで、夫婦で「これだ」という貯金プランを考えてみてはいかがでしょうか。

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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