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若くして骨折も…? 専門家に聞く“骨のケア”

ananweb / 2017年10月24日 16時0分



骨にだって“曲がり角”があるんです! 実は骨量が増えるのは20歳前後までで、気をつけていない限り、後は貯金を取り崩すのみだとか。詳しいお話を伊奈病院整形外科部長石橋英明先生と管理栄養士の安中千絵さんに伺いました。

■ 骨コンシャスな生活で、今ある骨量をキープすべし。


骨は成長とともに増え続け、20歳頃、その量がピークに達する。

「そんな一生のうちで最も多い骨量を“ピーク・ボーン・マス(最大骨量)”といいますが、20歳前後から40代半ば頃までは、ほとんどそのままの量をキープし続け、以降は徐々に下降線。女性の場合は、閉経にともないホルモン量が減る50代になると、骨量は一気に減少し、骨粗鬆症という骨が弱く折れやすい病気のリスクが高まります」(伊奈病院・石橋英明先生)
 
50歳以降なんてまだ先の話、とピンとこない人もいるかもしれないけれど、油断するなかれ。

「今の若い人たちは、20歳になるまでに骨量を十分に増やすことができず、ピーク・ボーン・マスの水準が低いことが心配されています。その原因は、ダイエットによる骨の成長に必要な栄養素の不足や、日焼けを気にして日光にできるだけ当たらない、などの生活習慣によるものです。骨量が少ないと、その弊害は妊娠や授乳期に早くも表れます。そもそも骨はカルシウムの貯蔵庫で、その99%が骨に蓄えられ、残りの1%が血液や体液中にあります。女性は妊娠や授乳期になると、赤ちゃんの体を作るために多くのカルシウムが必
要です。不足する場合は、自分の骨を溶かしてカルシウムを血液中に供給します。ピーク・ボーン・マスが低い人はそれによって骨量がさらに減ってしまうので、若くして骨折することもあります」
 
20歳以降は、努力しても骨量を大きく増やすことはほぼできないそう。一方、油断をしているとどんどん減ってしまうので、要注意。

「まずは、骨の元となっているカルシウムとタンパク質を、食事から十分に摂ることが大切です。今の時代、牛乳や小魚など、カルシウムを多く含む食材の摂取量が少ないために、不足している人がほとんど。また、タンパク質は肉に多く含まれますが、ダイエットを
している人からは敬遠されやすく、とくに女性に不足しがちです」(管理栄養士・安中千絵さん)
石橋英明先生 伊奈病院整形外科部長。人工関節手術、骨粗鬆症、関節リウマチなどを専門としている。また、医療系のテレビ番組にも多数出演。著書に『骨粗鬆症の最新治療』(主婦の友社)などあり。

安中千絵さん 管理栄養士、J.S.A.認定ソムリエ。“おいしく健康に”をテーマに、簡単に作れて栄養価が高く、素材の味を活かしたレシピを提案。著書は『太らないのは、どっち!?』(青春出版社)ほか。

※『anan』2017年10月25日号より。イラスト・徳丸ゆう 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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