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期限の迫っているものから買う? 「食品ロス」を減らすための3つの行動

ananweb / 2020年4月5日 19時0分

期限の迫っているものから買う? 「食品ロス」を減らすための3つの行動

まだ食べられるものを捨ててしまう食品ロスは、企業だけではなく私たち自身の問題でもあります。でも、いったい何をすればいい? おいしく食べて、なるべくゴミを出さないライフスタイルを目指そう!
恵方巻きやクリスマスケーキの廃棄をきっかけに話題になった、食品ロス問題。昨秋には「食品ロス削減推進法」も施行された。この法律には小売店だけではなく、私たち消費者もロスを減らす努力をする役割が盛り込まれている。

「実は、食品ロスの半分近くは、家庭から出ているのです」と教えてくれたのは、食品ロス専門のジャーナリスト・井出留美さん。

「日本では食べ物のゴミを燃やして処分しますよね。ところが野菜を中心とする生ゴミに関していえば、80%が水分なのです。燃えにくいので、膨大なエネルギーや費用がかかります。食品ロスは環境負荷にもなるということを知っておきましょう」

食品ロスを少しでも減らすために、できることは何だろう?

「まずは冷蔵庫をチェック。食品をパンパンに詰め込んでいませんか? 入れっぱなしにしていると、何がどのくらいの期間そこにあるのか分からなくなり、食品ロスにつながります。買った食べ物はきちんと食べ切って、冷蔵庫の中身を循環させましょう」

■ ACTION 1:量り売りのお店で買ってみる。

大袋に入った食べ物は一見お得なようでいて、食べきれず無駄にしがち。その点、欲しい分だけ買える量り売りは、食品ロス対策にもなる買い方。量り売りのノウハウを全国に広め、持続可能な仕組みづくりを目指すモデルショップとして毎週日曜だけオープンする『nue by Totoya』を訪ねた。主にヨーロッパ産のオーガニックドライフルーツ、ナッツなどを、持参した容器に入れて好きな量だけ買える。

「食品ロスを減らすことに加え、使い捨てのゴミをなくす“ゼロ・ウェイスト”がテーマです。ゴミを出さない暮らしって、気持ちがいいものですよ」とは、ドイツ生まれのノイハウス萌菜さん。ヨーロッパのマーケットでは包装なしが当たり前。日本では何でもプラスチック袋に入って決まった量しか買えないことに違和感を覚えた。

「味噌とかお米はもともと量り売り。決して目新しいわけじゃないですよね。環境にいいのはもちろん、買う側にとっても便利なスタイルなのだと思います」

災害などで急に収穫せざるを得なかった作物を買い取り、保存食にして販売することも計画中だ。


袋や容器は何でもOK。1gあたりの値段が決まっていて、ボウルに入れて重さを量る。こちらはひよこ豆のフジッリ。

nue by Totoya 東京都渋谷区代々木5‐60‐2 Wonderland内 TEL:なし 日曜11:00~17:00 インスタは@nue.by.totoya

■ ACTION 2:期限の早いものから買う。

お店で買うとき、つい棚の奥にあるものから選んでしまう。この何気ない行動も、食品ロスにつながっていると井出さん。

「もし、今日か明日食べるものなら、期限が迫っている食品でも問題ありませんよね? それなのに期限がより先のものを買えば、店頭で期限切れになった商品は廃棄されてしまいます」

また、賞味期限を過ぎたらもう食べられないというのも誤解。上のグラフにあるように、消費期限と賞味期限は別もの。後者はあくまでもおいしさの目安であって、過ぎていてもしばらくは食べられる。自分で判断することも大切。

「お店から出るロスも、結局、その原因を作っているのは消費者。私たちの買い方ひとつで廃棄される食品を減らせます」

■ ACTION 3:買った食材を使い切る。

家の生ゴミを減らすには、買った食材を使い切る知恵も必要。野菜を使い切るレシピを学べる料理教室にやってきた。

ABCクッキングスタジオの1dayレッスンで使い切りに挑戦する野菜は、かぼちゃ。担当してくれた浅田友佳先生によれば、かぼちゃは、捨ててしまいがちな部分が多い食材なのだとか。

「皮はもちろん、種も食べられるんです。使い切りを意識すれば、捨てる量は格段に減らせます」

蒸したかぼちゃの皮やわたはつぶしてコロッケのたねに混ぜ込む。種はキャラメリゼしてデザートに。4分の1個のかぼちゃで、4品の料理2人分ができあがった。使い切れた満足感もひとしおだ。

「かぼちゃを丸ごと買ったときは、蒸してつぶしてから冷凍すると使いやすいですよ」

ブロッコリーは芯まで食べる(歯応えがあっておいしい!)、玉ねぎは根の部分ぎりぎりまで使うなど、ほんの少しの心がけがポイント。生ゴミが少ないと片付けも楽になる。キッチンもすっきりして気持ちがいい。家庭ゴミのなかでも燃やしにくくやっかいだという野菜のロスを減らす工夫、毎日の料理で実践してみよう。

◎かぼちゃの種のキャラメリゼ

1、種をわたの部分からスプーンで取り出す。少しわたが付いていてもOK。
2、オーブンの天板にアルミホイルを敷き、種を広げて160°Cで10分ロースト。
3、鍋で砂糖を煮詰めてキャラメルを作り、ローストした種を絡めて冷ませば完成。

◎井出さん直伝、野菜の使い切りアイデア
・葉や茎、食べない部分はベジブロスに。
「半端な野菜クズは密閉できる袋に入れて冷凍、溜まったらコトコト煮て出汁(ブロス)にします」(井出さん)

・傷みやすい青菜は専用保存袋で。
市販の鮮度保持袋を活用。「生のまま、冷蔵庫の野菜室で鮮度を保てます(商品によって鮮度保持期間は異なる)」

・ネギは青い部分から食べ始める。
「白い部分の方が日持ちするので、3本入りを買ったときも、先に青いところ3本分を食べるようにしています」

1dayレッスン『SDGsアクション!かぼちゃの使い切りレッスン~食品ロスを減らそう~』 全国のABCクッキングスタジオにて開催中。※毎月10日より翌月分の予約開始。参加費2000円(材料費・税込み)。店頭、電話 より受け付け 

井出留美さん 食品メーカーの広報室長などを経て独立。現在、食品ロス問題の専門家として活動。近著に『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』(マガジンハウス)などがある。

※『anan』2020年4月8日号より。写真・大嶋千尋 取材、文・黒澤 彩

(by anan編集部)

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