パン&麺中心の食事、やる気がでない…「夏にどんどん老化する人」の特徴と対策
ananweb / 2024年8月24日 19時0分
夏が終わるころ、「なんだか老けたな…」と思うことはありませんか。シミ、シワ、たるみなど肌老化の主な原因は紫外線。紫外線対策は日々していても、日常生活の中でダメージが蓄積されているかもしれません。また、毎日の食事に老化要因が潜んでいることも…。そこで今回は、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、老化対策となる食薬習慣とNG習慣を教えてくれます!
5歳老けると言われる夏を乗り切る老化対策
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 279
汗をたくさんかいたり、プールやジムなどで体を動かしたあとなど、ふと鏡を見るとこんなにシミや毛穴、シワ、たるみがあったかな? とびっくりすることはないでしょうか。
夏は、紫外線や皮脂分泌が増えること、日焼け止めの刺激、エアコンによる乾燥などの影響もあり、お肌のコンディションがいまいちと感じるタイミングが増えてしまうもの。夏が終わると5歳老けると言われているほどです。とくにこの時期は、光老化に加え、食習慣の変化による老化要因も重なることが多いです。
とはいえ、夏を乗り越えるたびに老け顔を加速させてしまうのは嫌ですよね。ということで、今週はお肌の老化の対策となる食薬習慣を紹介していきます。
今週は、お肌の老化対策となる食薬習慣
ものすごく暑い日もあれば、気圧の変化とともに強い雨の日もあり、夏は1年の中でも最も過ごしづらい時期だと思います。日本の夏は、年々過酷に変化していますよね。そんな過ごしづらい環境下ではありますが、エアコンが効いた涼しい部屋の中から夏を感じようと、窓際で過ごすこともあるかもしれません。また、過酷な環境の中、だるくなったり、何でも面倒になったり、食欲がなくなったりすることで食事のバランスが乱れることも多いと思います。
私たちのお肌は、年齢による自然な老化よりも紫外線による光老化のほうが、お肌の老化の原因の8割を占めると言われています。特に紫外線の中でも窓際や車の中、涼しげなカーテン越しにでも浴びてしまうUV-Aが真皮のコラーゲンやエラスチンへ影響を与え、シワやたるみの原因となってしまいます。きちんと対策できていないと、今年の夏もしっかり老化を加速させることになってしまいます。
漢方医学では、体質を診断するときに望診といって見た目から読み取ることがありますが、老け顔の印象であるシワやたるみ、くすみ、シミ、毛穴などが目立っている状態を『腎虚』と表現することがあります。そこで今週は、老け顔対策として『腎』の働きを助ける抗酸化食材や抗糖化食材を取り入れることがおすすめです。
今週食べるとよい食材は、【トマトとバジルの玉子とじ】です。そして逆にNG習慣は、老化を促す【糖質の多い食べ物】です。
食薬ごはん【トマトとバジルの玉子とじ】
抗酸化作用が高く、『腎』のダメージを軽減するトマトやバジルなどの色や香りに特徴のある食材を取り入れるのがおすすめです。さらに、だるさを軽減するために豚肉や玉子でしっかり栄養補給をしていきます。
<材料>2人分
豚肉 100g(一口大)
トマト 1個(スライス)
溶き玉子 2個
みりん 小さじ1
醤油 小さじ2
水 大さじ2
塩胡椒 お好みで
バジル 2つかみ
<作り方>
※クッキングシートを使うと便利。
溶き卵に醤油とみりん、水を入れ混ぜる。
フライパンにクッキングシートを敷いて、豚肉を炒め、その上にスライストマトを並べ、を流し込み、蓋をして玉子が固まったら、バジルをたっぷりかけ完成。
NG行動【糖質の多い食べ物の摂りすぎ】
食事のバランスが乱れるときに必ずと言っていいほどボリュームが増えるものが糖質ではないでしょうか。そうめんやラーメン、うどん、焼きそば、蕎麦、パスタなどの麺類、菓子パンやサンドウィッチ、総菜パンなど手軽なものを食べる機会が増えてはいませんか? 糖質過多になると、体内で糖質はたんぱく質と結びつき、老化の原因物質であるAGEsを作り出してしまいます。AGEsは、固く、褐色になる性質をもっています。その結果、くすみやシワの原因となってしまうのです。こうして夏の老化は、どんどん加速してしまいます。
今何をするかで、今後のお肌の状態は変わっていきます。今年の夏も後半戦ですが、老け込まないように油断せずに過ごしていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)や新刊『だる抜け ズボラ腎活(ワニブックス)』でも紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
※食薬とは…
『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。
近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。
ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。
Information
<筆者情報>
大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。
公式LINEアカウント@aika
『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。
©優香 熊谷/Adobe Stock
文・大久保愛
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
管理栄養士の「3つの“食ルール”」で10歳若返り! 髪・肌・体形の老化を抑制
週刊女性PRIME / 2024年11月10日 7時0分
-
ぐっすり眠れる人は「キレイが続く」!更年期世代の「コスパ最強」のアンチエイジング美容法は【睡眠】
OTONA SALONE / 2024年11月8日 22時15分
-
ピスタチオで「腎」を強化して足腰の冷えを改善する【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月8日 9時26分
-
「今年は10月まで暑くてツラかった!」猛暑疲れで、げっそり「老け見え」してる!? リセット&回復に役立つ栄養サプリって?
OTONA SALONE / 2024年11月5日 11時0分
-
「首のシワ」ケアしてる?アラフィフ美容ライターが教える保湿・マッサージテクとは
ハルメク365 / 2024年11月2日 22時50分
ランキング
-
19日間で世界一周し破格「100万マイル」Getなるか 話題のスカンジナビア航空キャンペーンに挑戦
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 7時50分
-
2100万円を5年、定期預金に預けるならどの銀行がいい?おすすめ定期預金【2024年11月】
オールアバウト / 2024年11月24日 19時30分
-
3コロッケでも餃子でもハンバーグでもない…受刑者200人が答えた「刑務所ごはん」人気No.1メニューとは
プレジデントオンライン / 2024年11月24日 16時15分
-
4コンビニ大手3社の「肉まん」「高級豚まん」を実食。この冬に食べるべき“コスパ圧倒的”の肉まんは
日刊SPA! / 2024年11月24日 15時52分
-
5トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
くるまのニュース / 2024年11月24日 16時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください