「こんな狛犬、見たことがない!」神社をより楽しむ方法①

ANGIE / 2016年7月27日 11時30分



みなさんは、年にどのくらい神社に行きますか?

私はお正月の雰囲気も薄れた1月半ば、初詣として行った1回きり……。多くても年2~3回という人が多いのではないでしょうか。神社を訪れる機会が少ないのはズバリ「行く用事がない」からでは?

お願いごとや、行事がなければ行く必要がない。それって実はすごくもったいないです!  神社には知られざる楽しみ方がたくさんあります

今回は神社の「狛犬」にスポットをあて、その魅力をご紹介していきましょう。これを知れば、きっと神社にお出かけしたくなるはず!

 
狛犬ってどういうもの?

Photo by Pinterest


神社にはいると、道の両脇に犬のような置き物があるのをご存じの方も多いですよね。これらは「狛犬」と呼ばれ、 悪いものが神社の中にはいらないようにする見張り番として存在しているそうです。

狛犬に関してはこれまで研究があまりされてきておらず、確かな由来や定説がありません。

頭に角が生えていて口を閉じているのが狛犬、角がなく口を開けているのが獅子。これら空想上の生き物が「あ・うん」の形で対をなして神社を守っているという説もありますが、現在は2対とも別々の形をしているほうが少なく、獅子の存在が薄れて「狛犬」とだけ呼ばれることが多いようです。

神道はもともと形ある神をまつるわけではなかったのですが、仏教の影響をうけて神像が誕生。それを守る霊獣として、狛犬などが置かれるようになったという話もあります。

狛犬が急速に形を変え、バリエーションを増やし始めたのは江戸時代から。その名残もあり、神社ではさまざまなタイプの狛犬を目にすることができるのです。

 
あの神社にある狛犬は、何タイプ?


狛犬が庶民に親しまれるようになったころ、たくさんの石工たちによっていろいろな狛犬が彫られました。 そもそも狛犬がどんなものか分からずに作る人が多く、「犬」をモチーフにいろんな狛犬が誕生しています。

先輩の作品を見本にしたり、「狛犬はこんな形らしい」という噂を作品中にとりいれたり、作り手の想像によるところも多々あったようです。

そんな狛犬も地域や年代、材料や制作手法などでいろんなタイプに分けることができますが、ここでは特に見た目に特徴がある狛犬だけをピックアップしてその種類を紹介していきましょう。

 
はじめタイプ

Photo by Pinterest


こちらは、まだ狛犬というものをよく知らずに狛犬が作られた時代の初期型タイプ。 彫りが浅く、あまり怖くないのが特徴で、装飾的な要素やパーツ自体が少なく、目や鼻も小ぶり。全体的に小さめです。

このタイプは女性狛犬ファンの間でとても人気があるそう。はじめタイプは別の狛犬の要素をとりいれて、よりバラエティに富んだ狛犬像へと展開していきます。

 
出雲タイプ
 



Yoshimi Nagasawaさん(@yoshimi_nagasawa)が投稿した写真 - 2016 7月 24 12:28午後 PDT




 

来待石、別名「出雲石」で作られているため、その名がついたといわれる出雲タイプは、日本海沿岸を代表する狛犬です。腰を上げ、今にも飛びかかろうという「構え獅子」の姿勢をとっていることが多いですが、普通にお座りしているものも。

どちらにも共通するのは、 たれた耳と、つりあがった目、大きな鼻に太くてまっすぐな前脚や巻き毛、直立型のしっぽです。

 
笏谷(しゃくだに)タイプ



akinaco29さん(@akinaco29)が投稿した写真 - 2015 4月 5 8:17午前 PDT




現在の福井県には昔、笏谷(しゃくだに)石という柔らかい石のある地域がありました。この石を使った石造りの笏谷タイプは、 おかっぱ頭、背中に紐のような細いしっぽをぺったりはりつけた姿が特徴的です。

狛犬の種類の中でも貴重で、たてがみの先が内巻きにカールしているところが個性的。

 
現代タイプ



晴さん(@haru_3_clan_)が投稿した写真 - 2016 7月 10 8:43午後 PDT

 


現在、もっともなじみのある狛犬がこちら。 日本全国どこにでもあって、形がほぼ同じタイプです。

現代風にアレンジされたデザインで「狛犬らしさ」は存分に表現できているかもしれません。「狛犬ってこれだよね?」とイメージするのが現代タイプといえるでしょう。

 
護国(ごこく)タイプ



@buritomatoが投稿した写真 - 2016 7月 10 1:24午前 PDT

 


護国タイプは自由な芸術性よりも、国の威厳や威圧感を求めて作られたもの。

特徴は 大きく胸をはり、いかめしい顔をしているところで、太い前脚をまっすぐ突き出しているポーズも印象的です。

 
中国獅子タイプ



お気楽 A112さん(@okiraku_a112)が投稿した写真 - 2013 8月 15 6:00午後 PDT

 


狛犬のひとつ前の先祖ともいわれている中国獅子。このタイプが狛犬として定着しているところもあります。

北獅と呼ばれるものは顔つきがいかめしく、やや頭でっかち、南獅は飾りが多いのが特徴です。もうひとつの特徴は北獅も南獅も、2対で「あ・うん」ではなく、どちらも口を開いているところ。見た目で種類が分かりやすいタイプともいえます。

※タイプ、由来については諸説あります。


 
何コレ!?ちょっと変わった狛犬3選
逆立ちポーズで開運?パワースポットな狛犬



@kazuya_hayaが投稿した写真 - 2016 7月 6 4:08午後 PDT


 


大分県にある、日本百名山にも数えられる岩木山(いわきさん)。そのふもとにある岩木山神社には石柵につかまるように、2体の狛犬がいます。

1体は頭を上に、もう1体は頭を下げて逆立ちのポーズ。 恋愛運が欲しい人は下を向いている狛犬、金運が欲しい人は上を向いている狛犬と一緒に写真を撮るといいことがあるようです!

 
いびつさがたまらない!?彫刻デザインの狛犬



くろっぺさん(@kamuy_eew)が投稿した写真 - 2016 7月 2 9:06午前 PDT

 


JR山手線「原宿駅」竹下口から徒歩3分の場所にある「東郷神社」には丸みをいっさい排除した、まるでロボットのような狛犬がいます。

イメージは 彫刻に近く、近代的なデザイン。疑ってしまいますが、れっきとした狛犬のようです。

 
迫力満点、海に向かってほえる狛犬

Photo by Pinterest


三重県熊野市にある大馬神社の狛犬は、なんと岩!  世界遺産にもなっている獅子岩は、地元では有名な観光スポットになっています。

獅子の岸壁はまるで海に向かってほえているようで、その迫力たるや圧巻です。

 

狛犬は時代や地域、素材などによりたくさんの種類に分類されることを知らなかった人も多いかもしれません。

神社にたたずんでいる狛犬の種類を見定めて、どんな物語があったのかを想像することで、愛着や感慨がわいてくることもあります。神社にお出かけしたときには足をとめ、ぜひ狛犬の様子を観察してみてくださいね。

 

参考:狛犬とは何か? 100万人の狛犬講座

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