FiiO R9の国内発売決定、HDMI接続したテレビとARCでつながるデスクトップストリーマー
ASCII.jp / 2024年3月26日 10時0分
エミライは、FiiOブランドのデスクトップオーディオストリーマー「R9」を4月2日発売する。価格はオープンプライス。店頭での販売価格は27万円弱になる見込み。
独特のコンセプトで話題を集めた「R7」の機能をアップした製品。縦型の筐体は机上でも邪魔になりにくいコンパクトサイズながら、非常に多機能。メモリーカード内のファイルを再生できるだけでなく、パソコンとUSBで接続したり、スピーカー再生のために外部アンプに出力したりと様々な機器と接続できるのが特徴だ。さらに、スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーのような液晶パネルを装備しており、直観的に使える。画面サイズは6インチFHD解像度だ。
Android OSの拡張性と、豊富な入出力端子、そして優れたインターフェースを兼ね備えている。イヤホンやヘッドホンだけでなく、アクティブスピーカーやBluetoothヘッドセットなどさまざまな機器と接続できる点もポイントだ。また、今回HDMI ARCモードを用意し、映像も含めた様々な連携が取れるようになっている。ゲーム機やBlu-ray Discプレーヤーの映像をAV INでR9に取り込み、AV OUTから外部のテレビやディスプレーに出力できる。その際、音声についてはR9の高音質な回路を利用したハイレゾ品質の再生が可能となる。また、AV ARCモードではテレビなどの音声をHDMI経由でR9に取り組み、D/A変換したのち、RCAやXLR出力で外部機器に出力できる。
本体は高級車を想起させるメタリック感のあるデュアルカラーデザインを採用。フラッグシップにふさわしい特別な質感を表現している。鏡面仕上げで素材は亜鉛合金。熱伝導率が高く、耐食性に優れているという。11段階の研磨加工を経て電気メッキが施されており、高級感と堅牢な耐久性を実現。高密度の亜鉛合金ボディは耐久性が高いことに加え、高い硬度と安定性によって、振動が音に与える影響を抑制できる。指紋やホコリの付着を防ぐ保護シートも装着し、様々な状況下でフォルムの美しさを保つ効果を持つという。
側面のハニカム構造ベントは、効果的な放熱だけでなく視覚的にモダンでクールな印象を与える。前面のノブを囲むように備え付けられたLEDインジケーターライトは、ユーザーが自由に表示をカスタマイズできる。
DACチップは、ESS Technologyの「ES9038PRO」を左右チャネル独立で搭載。ヘッドホンアンプは「THX AAA 788+」で最大7.3Wの高出力設計。5段階のゲイン調節に対応。ボディーは音質重視の構造とし、基板を含めて入念に設計されているほか、電源回路やパーツの選定、高性能なチップによる高精度なデジタル信号処理などにもこだわっている。
そのためにクアルコムのSnapdragon 660を搭載。XMOSの16コアチップ「XU316」により、768kHz/32bitおよびDSD512のサンプリングレートに対応。クアルコムの「QCC5125」により、LDAC/aptX Adaptive/aptX LL/aptX HD/aptX/AAC/SBCなど多彩なコーデックをサポートしている。
機能は以下のように非常に多彩だ。
Androidモード:音楽ストリーミングサービスを含む、様々なサードパーティ製アプリの利用が可能 PureMusicモード:ローカル保存した音楽ファイルを高品質に再生することに特化したFiiO独自のモード。 AirPlay受信モード:Appleデバイスから受信した音声を再生 USB DACモード:USB接続したPCやスマートフォンの音声を再生するUSB DACモード Bluetooth受信モード:Bluetooth経由で受信した音声の再生 同軸/光デコードモード:同軸/光入力端子から入力したデジタル信号をデコードして再生 RoonReadyモード:Roon認証を受けたネットワークプレイヤーとして動作 AV INモード:ゲーム機やBDなどから入力したオーディオを再生 AV ARCモード:テレビなどで再生中のオーディオ信号を出力
また、前面の出力切替ノブをひねることで、どの出力から音声を出力するか、音量調節を可能とするかを簡単に切り替えられる。4つの出力モードごとに使用する音声出力端子と音量調整機能の有効/無効が設定されているため、R9に接続したケーブルを都度抜き差しする手間を省けるという。ヘッドホン出力「PO」と、背面にある外部機器接続用の端子を可変出力(PRE OUT)にするか固定のライン出力にするか(LO)の組み合わせを以下の4つから選べる。
(1)PO(ヘッドホン出力のみ有効化)、(2)PO+PRE OUT(すべての出力を有効、背面端子は可変出力)、(3)PRE OUT(背面端子を有効化、可変出力)、(4)LO(背面端子を有効化、固定出力)。こうしたモードを使いこなすことにより、アンプなどの外部機器と連携しやすくしている。
入出力端子も写真のように多彩だ。バランス/アンバランス出力のほか、豊富なデジタル端子も装備している。
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)は約115x127x160mmで、重量は約2.3kg
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