四角液晶付きCPUクーラーに推しのGIFを! CORSAIR黒ケースもシブいBTOPC
ASCII.jp / 2024年8月28日 11時0分
最近は、パソコンに好きなものやコレクションを飾る“ディスプレイ”として使用する人が増えてきている。ケース内部にアクリルスタンドやフィギュアなどを配置し、LEDによるライトアップするといった使い方がそれだ。そういった用途において、好きな画像やGIF動画を映すことができるディスプレーを備えた簡易水冷クーラーは魅力的な存在だ。
パソコンショップSEVEのゲーミングパソコン「ZEFT Z45EH」(関連記事)は、CPUクーラーにASUS製の簡易水冷タイプとなる「ROG RYUJIN III 360」を採用したモデルだ。このCPUクーラーは3.5型ディスプレーを備えているほか、ZEFT Z45EHはゲーミングパソコンとして性能にも配慮した構成とのこと。では、ZEFT Z45EHはどのようなゲーミングパソコンなのか、詳しく見ていこう。
ZEFT Z45EH https://pc-seven.co.jp/spc/24682 価格(標準構成):48万9800円(税別)、53万8780円(税込)
i9-14900KFとRTX 4070 Ti SUPERを搭載 やはりCPUクーラーがかなり特徴的
ZEFT Z45EHは、CPUに「Core i9-14900KF」(以下、i9-14900KF)を採用。このi9-14900KFは、Pコアが8基、Eコアが16基の24コア/32スレッドタイプのCPUで、Pコアの最大動作クロックは5.6GHzと、高いゲーム性能が期待できる。なお、型番に“F”が付いていることからもわかるとおり、CPUにグラフィックス機能は用意されていない。
ただ、i9-14900KFのTDPは125Wで、インテルによると最大消費電力は253Wとかなり高めだ。そこでZEFT Z45EHでは、冒頭でも紹介したとおり、CPUクーラーにROG RYUJIN III 360を採用している。このクーラーは360mmサイズのラジエーターが組み合わされており、CPU枕にもAxial-tech仕様のファンを内蔵し、CPU周りのVRMも冷却する仕組みとなっている点はありがたい。なお、ASUSによるとこの内蔵ファンにより、VRMの温度は最大35度低下するという。
そして、CPU枕の上部には3.5型のディスプレーを搭載。32MBの内蔵メモリーも備えており、24bitカラーの画像を60fpsで表示させることが可能になっている。なお、設定アプリケーションの「Armoury Crate」から、映し出される内容をCPUの動作クロックや電圧、温度といった各種ステータスにしたり、壁紙やテキスト、それにGIFアニメーションに変更したりすることができる。
組み合わされるGPUは「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」で、試用機ではビデオカードにASUSの「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X」が装着されていた。このカードは、動作クロック設定はリファレンスどおりだが、GPUクーラーにAxial-techファンを3基備え、エアフローが前世代から21%という。
また、ミリタリーグレードのコンデンサを採用しており、耐久性も申し分なしだ。なお、ZEFT Z45EHではカードステイも装着されており、カードの重量によるPCIe x16スロットへのダメージも配慮されている。
ケースはCORSAIR「4000D Airflow TG Black」 マザーボードはWiFi 7もサポートする「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI II」
ケースにはCORSAIRのミドルタワー型の「4000D Airflow TG Black」を採用。その名の通りエアフローに注力したケースで、ZEFT Z45EHではフロントパネルにCPUクーラーのラジエーターを配置しており、元からある120mm角ファンは天板に移設されている。
これにより、前面から背面および天板に抜けるエアフローが確立されているというわけだ。また、外観は黒一色の落ち着いた雰囲気だが、左側面のサイドパネルは強化ガラスが用いられており、ROG RYUJIN III 360のディスプレーを始め、LEDのイルミネーションを確認することが可能だ。
マザーボードはASUS製の「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI II」で、PCIe 5.0に対応するほか、無線LANがWiFi 7をサポートしている点がトピックとして挙げられよう。また、背面にUSBは14ポートも用意されているほか、ケースの天板にはヘッドセット入出力端子のほかに、USB 3.1(Type-C)とUSB 3.0(Type-A)が1基ずつ用意されており使い勝手は高めだ。
電源ユニットは、CORSAIRの定格出力1000Wモデル「RM1000e ATX 3.0」を採用。CPUとGPUの消費電力はともに高めだが、それでも十分な容量が用意されているといっていい。また、ストレージはM.2 SSDが2TB搭載され、ゲーミング用途では性能と容量はともに十分なスペックだ。
価格は標準構成で税込み53万8780円 CPUクーラーを活かしてより個性的に
ZEFT Z45EHの価格は標準構成で53万8780円で、試用機のようにビデオカードを指定すると54万3760円と、けっして安価ではないものの、スペックを考慮すると十分お買い得といっていい。パソコン内部の冷却にこだわりつつ、CPUクーラーにもディスプレーを利用して個性的な装飾を施したいと考えるのであれば、このZEFT Z45EHは有力な選択肢ではないだろうか。
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