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ルンバが掃除をしたあと、床拭きもして、雑巾まで自分で洗ってくれるようになった

ASCII.jp / 2024年8月29日 11時1分

Roomba Combo 10 Max ロボット+AutoWash 充電ステーション 発売日 8月30日 直販価格19万7800円 アイロボットジャパン https://www.irobot-jp.com/roombacombo/10max/

 アイロボットジャパン合同会社が8月29日、新たなロボット掃除機のフラッグシップモデル「Roomba Combo 10 Maxロボット+AutoWash 充電ステーション」を発表しました。拭き掃除をしたあと、拭き掃除用のパッドを自動的に洗浄してくれます。つまり、掃除をしたあと、床ぶきもして、雑巾まで自分で洗ってくれるようになったわけです。すばらしい。人間不要です。

「Roomba Combo j9+」の後継機種

 新製品は「Roomba Combo j9+」の後継機種。掃除機機能と拭き掃除機能を備え、清掃終了後に充電ステーションでゴミを回収できます。

Roomba Combo 10 Maxロボット

 従来品から継承している大きな特徴は、フロアセンサーでカーペットを検知すると、床拭き用のパッドプレートをロボットの上に収納する独自機構「パッドリフティング」。ぬれ拭きでラグやカーペットを濡らすことがありません。また、拭き掃除をするときに、アプリから「スマートスクラブ」機能を有効にしておくと、ロボットが前後に動き、拭き取り力を最大2倍に上げるという床拭きブースト機能も継承しています。

床拭きが必要ないエリアでは、床拭き用のパッドを付けたプレートがせりだす
パッドプレートが持ち上がる
パッドプレート上に格納された

 また、前面にカメラセンサーを搭載し、目の前にあるものを認識・回避することも特徴です。たとえば床にスマホの充電ケーブルが落ちていても、ルンバが引っかかってエラー停止することがありません。踏んだらヤバい猫のうんちも回避できます。

障害物を認識/回避できるカメラセンサー

 清掃機能としては、ルンバおなじみの「4段階クリーニングシステム」を搭載します。本体脇の「エッジクリーニングブラシ」で周囲のゴミをかき集め、ゴム製デュアルアクションブラシでカーペットなどからゴミをかき上げて、強力に吸引。仕上げにパッドで床を拭きます。

本体裏面。「4段階クリーニングシステム」を採用する

パッドの自動洗浄/乾燥機能(New!!)

 そして新製品の進化点が、充電ステーション(旧称「クリーンベース」)です。

進化した充電ステーション(旧称クリーンベース)

 ルンバが清掃を終えると充電ステーションに戻ってきます。その際、充電ステーションの紙パックにゴミを自動収集した後、拭き掃除用のパッドを水洗いして、ファンで送風して乾燥させてくれる機能が新たにつきました。パッドを自分で取り外して洗濯する面倒さがなくなります。

自動的に拭き掃除用のパッドを水洗いしてくれる(画像の下)

 拭き掃除用のパッドを洗うとき、ルンバ自体が細かく前後に動いてパッド全体をキレイにするというギミックもついています。

 充電ステーションにはゴミ収集用の紙パックに加えて、約7日間分の水を入れられる給水用のタンク(3L)と、排水用のタンク(2.5L)を搭載。充電ステーションにセンサーがついていて、水が不足した際には給水のメッセージを出すようになっています。

充電ステーションに2種類のタンクを搭載
給水用のタンク(3L)と、排水用のタンク(2.5L)がある
自動ゴミ収集用の紙パックも備える
約60日間分のゴミを集めておける

 さらに充電ステーション自体の自動清掃機能もついています。拭き掃除用のパッドはゴム製ローラーで洗いますが、このローラーの汚れも水で洗い流し、排水用タンクに入れる形になっています。

 また、アプリからは「この部屋の後にモップパッドを洗う」という指示を出すこともできます。たとえば、トイレを掃除した後にパッドを洗浄するように指示をすれば、他の部屋にトイレの汚れを持ち込まれずにすむわけです。考えられてますね。

本体と充電ステーションのデザインが変化

 ルンバの本体デザインは、パッドプレートが充電ステーションに合わせたボーダーに変更されたこと以外は従来同様。インテリアになじみやすい外観はそのままです。

パッドプレートは充電ステーションに合わせたボーダーデザインになった

 一方、充電ステーションのデザインは大きく変わっています。

 パッドの自動洗浄/乾燥機能がついたことで前面のプレートが大きくなりました。天面についていた木目調のプレートもなくなり、運転開始ボタンも省略。脇についていた紙パックなどの収納ポケットもなくなりました。構造上の理由ということですがちょっと残念ですね。

旧機種(左)、新機種(右)。前面のプレートが延びた
旧機種には紙パックを収納できるポケットがあった
新機種ではポケットがなくなっている
旧機種ではロボットを運転開始するためのボタンがあった
新機種はインジケーターのみに変更されている

そのほかの進化ポイント

 そのほか、細かい改良も加わっています。

 清掃モードには「拭き掃除だけ」を新たに追加しました。これまでは「掃除機掛けのみ」「掃除機掛け+ふき掃除」のみでした。「掃除機を掛けたが、もうちょっとふき掃除をていねいにさせたい」というときに便利です。

 ごみが多いエリアをセンサーが検知して、前後に集中的に掃除してから次のエリアに移動する「ダートディテクティブ」機能も進化しました。新たに前面カメラからの映像もごみ検知に加えることで、ごみ検知の頻度が最大8倍も高くなり、より徹底的に掃除できるようになっています。

 さらに、年末にはスマートホームの通信規格「Matter」に対応し、ついに「Apple Home」で使えるようになります。これまでアマゾン「Alexa」などに対応していましたが、さらに使いやすくなります。Wi-Fiから自動的にソフトウェアが更新されて使用可能になる予定です。

 また、充電ステーションに帰る際、ルンバがお尻を向けてバックで入るようになりました。これにより、充電ステーションに入っているルンバの運転ボタンを押しやすくするとともに、掃除完遂率(ミッションコンプリート率)を上げているそうです。

そのほかの新製品も同時発表

Roomba Combo 10 Max ロボット+AutoEmpty 充電ステーション 発売日 9月6日 直販価格 16万8100円

 フラッグシップモデルから、パッドの洗浄/給水機能を省いたモデルも発売します。これはなんと日本専用。拭き掃除のニーズが高い日本ならではというラインナップですね。

Roomba Combo 2 Essential robot+AutoEmpty 充電ステーション 発売日 9月20日 直販価格 5万9200円

 2024年4月発売のエントリーモデル「Roomba Combo Essential robot」(3万9800円)に、自動ゴミ収集機能のある充電ステーションを付けたモデルも発売。本体は「Roomba i2」の後継機種で、拭き掃除にも対応しています。パッドは取り外して水洗い可能。

 充電ステーションが付いただけでなく、本体もパワーアップしています。新たに吸引力が2倍になった「パワーリフティング吸引」が使えるようになり、吸引力のレベルが4段階に増えました(3段階からパワフルな1段階が増えた)。さらに、充電後の自動清掃再開機能にも対応しています。カラーはホワイト/ブラックの2色を用意。

2024年秋「ルンバ」最新ラインアップ

最上位機種: Roomba Combo 10 Max ロボット+AutoWash 充電ステーション 19万7800円 Roomba Combo 10 Max ロボット+AutoEmpty 充電ステーション 16万8100円

上位機種: Roomba Combo j5+ 10万8700円

通常機種: Roomba Combo i5+ 7万9000円

下位機種: Roomba Combo 2 Essential robot+AutoEmpty 充電ステーション 5万9200円 Roomba Combo Essential robot 3万9300円

 新製品の発表により、2024年秋のラインアップは6機種になりました。最上位機種は「モップパッドの自動洗浄/乾燥」「カーペット回避機能」、上位機種は「物体認識/回避機能」、通常機種は「部屋ごとの清掃機能」が、それぞれの下位機種に対する主な強みになっています。

ルンバは「拭き掃除付き」がデフォルトに

 アイロボットによれば、2023年末の同社製ロボットの累計販売台数は世界5000万台、国内の累計出荷台数は600万台。2018年の中期経営目標に掲げていた、国内の世帯普及率10%を達成しています。つまり、理論上は10軒のうち1軒はアイロボット製品をもっているわけです。

 そのアイロボットが強みとしているのは、5000万台のロボットの約半数がWi-Fiを通じてクラウドに接続されて、フィードバックがあること。たとえば、カメラセンサーが靴下をくしゃくしゃの状態でも認識できるのは「台数の強み」なのだとしています。

 また、同社によれば普及率10%は「キャズムの入り口」。アーリーマジョリティーという市場の主流に食い込むためには普及帯の製品を広げることが大事だとしています。2024年に入って下位機種を充実させてきているのはその一環ですね。

 下位機種について言えば、拭き掃除機能が標準で付いているのが特徴です。一昔前までのルンバしか知らなかった人にとっては「拭き掃除ロボットは別に買うものだと思っていたのに」という驚きがあり、購入のきっかけになるかもしれません。

 

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