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ポタフェス2024冬 秋葉原で見つけた気になる製品、参考出品

ASCII.jp / 2024年12月15日 9時46分

 12月14日からベルサール秋葉原で開催中の「ポタフェス2024冬 秋葉原」。会場に展示されていたものの中から、新製品や参考出品を中心に気になるものをまとめてみた。

完全ワイヤレスもモジュール交換だ! Acoustune HSX1001

 Acoustuneの「HSX1001」は、メカメカしいデザインが特徴的な完全ワイヤレスイヤホン。改良型第3世代ミリンクスドライバーを搭載し、BluetoothのLDACやaptX Losslessなどの高音質コーデック、LC3に対応する。2025年1月の発売を予定しており、価格的には8万円程度になる見込みだという。Acoustuneらしい繊細さと力強さが両立した高音質が魅力の機種だ。

Acoustuneの「HSX1001」
Acoustuneの「HSX1001」

 ただ、それだけだと、男心をくすぐる高級イヤホンぐらいの位置付け。その特徴は有線型の機種同様、モジュール交換型の機構を備えている点。ネジを外すとアンテナやバッテリーなどを備えた部分と、音響チャンバーを分離でき、モジュール交換で音質の変化やグレードアップができるという。

 標準ではアルミ製のチャンバーとなっているが、発売後に別素材なども含めて可能性を探っていきたいとのことだ。実現すれば「育てるのが楽しい」「長期にわたって使い続けられる」新しいタイプの完全ワイヤレスが登場することになるのかもしれない。高価な反面、音質も非常によく、Acoustuneファンには魅力が多い製品になるだろう。

ゴツゴツとしたツールとか、機会製品を思わせるデザイン
内側から見たところ

リケーブルが高級USB DACになる「SARDONIX」

 Luminox Audioの高級リケーブル「SARDONIX」は9万9000円と高価な交換ケーブルだが、先端の端子を変更できる便利な機構も備えている。4.4mmや3.5mmが用意されていたが、近くDAC機能を備えた「USB Type-C」も登場する予定だ。ESS Technologyの異なるチップを使った2種類の試作機がデモされており、グリーンのラベルがついたものはダイナミックで切れ感のあるサウンド、ブルーのラベルがついたものはそれが少しほぐれた感じのサウンドになる。

Luminox Audio Sardonix
Luminox Audio Sardonix

 Astell & Kernの「PATHFINDER」と組み合わせて手持ちのUSB DACと比較しながら聞いた。4.4mmでも太く充実したサウンドではあったのが、グリーンのDACに変えると、サウンドがダイナミックかつ非常に硬質なサウンドに。直接的でよりクリアになった印象だ。一方ブルーでは硬質さがほぐれて、全体的にバランスのいい音になる。空間の余韻やS/N感などは高いままで好印象だ。

 Luminox Audioでは、現行製品の価格は据え置きで、USB DACの同梱を検討しているという。リケーブルの感覚で使えるUSB DACというのも面白い。

Luminox Audio Sardonix
2種類のUSB Type-Cアダプター
Luminox Audio Sardonix
Luminox Audio Sardonix

真空管内蔵のポータブルUSB DAC

 小型USB DAC界で超人気の機種となっているiBassoの「DC-Elite」。これと同じ筐体を活用しながら真空管を内蔵した「DC-Nunchaku」(ヌンチャク)という製品を発見。リアパネルから透けて見える真空管がエモい。参考出品のため、詳細は不明だが、価格はDC-Eliteよりも若干安くなるそうだ。

DC-Nunchaku
DC-Nunchaku
DC-Nunchaku
裏側から見るとオレンジ色の真空管が透けて見える

Astell & KernとUltrasoneがコラボ!

 様々なヘッドホンブランドとコラボしているAstell & Kernだが、ついにUltrasoneとのコラボモデルが実現することになった。目玉製品として展示されていた「VIRTUOSO」は世界初出展。国内価格や発売時期は未定。

VIRTUOSO
VIRTUOSO

 ULTRASONEのモニターヘッドホンでは最上位の「Signature MASTER MkII」がベース。ドライバーはチタンメッキマイラー素材を使用した40mmで、自然な音の広がりを再現する「S-Logic 3」や「DDF(Double Deflector Fin)」を装備。一方で、ハウジングは金属製(アルミニウム製)で、Astell & Kernらしい立体的な幾何学文様があしらわれている。音も聞けたが、モニターライクなSIgnature MASTER MkIIに対して、低域がしっかりしたリスニング寄りのサウンドとなっており、期待できそうだ。

VIRTUOSO
特徴あるハウジング部分
VIRTUOSO
リケーブルは片出しタイプ、ネジでしっかり本体に固定できる4.4mmのバランス端子だった

 ULTRASONEはこれ以外にもモニターヘッドホンのエントリー「Signature PURE」のホワイト版や 密閉型モニターヘッドホン「Signature FUSION」の開放型版となる「Signature FUSION Open Back」などを参考出品。Signature PURE WHITEはバランス駆動にも対応。イヤーパッドなどがPUREとは異なるため、音の雰囲気も異なる。全体に軽やかなサウンドで、50mmドライバーということもあり、低域が深い。また、イヤーパッドで確保される空間はホワイトの方が小さ口なるため、その分距離感が近くなる傾向があった。

Signature PURE
Signature PURE WHITE
Signature PURE
Signature PURE

 Signature FUSION Openbuckはバランスが非常にいいヘッドホン。音の抜けがよく非常に自然だ。新開発の45mmチタンプレイテッドドライバーの使用は共通だが、それ以外のアコースティックの作りは別物となるため、異なるアプローチのヘッドホンと捉えてもいいかもしれない。

Signature FUSION Openbuck
右側がSignature FUSION Openbuck。ハウジングにスリッドが開いているのがわかる。

10周年を記念した金箔ヘッドホン

 TAGO STUDIO TAKASAKIは、10周年記念モデルで金沢箔を施した限定ヘッドフォン「T3-01 ANV」を展示。ポタフェスに合わせて突如発表された製品。フラッグシップヘッドフォン「T3-01」がベースで、ケーブルはBrise Audioの特注品。桐匠 根津による専用桐箱、中村染工場によるオリジナル手ぬぐいなどが付属して、価格は19万8000円。12月26日まで先行予約を受付中。

T3-01 ANV
TAGO STUDIO TAKASAKIのT3-01 ANV
T3-01 ANV
桐箱
T3-01 ANV
手ぬぐい

GRADOからは久しぶりの開放型ヘッドホン

 完全開放型で有名な米国GRADOから、久しぶりの新製品が登場。「GRADO Signature HP100 SE」は39万6000円で、12月19日発売。

GRADO Signature HP100 SE
GRADO Signature HP100 SE

   52mmのダイナミック型ドライバーは新設計。レアアース合金を使用した強力な高磁束磁気回路、軽量銅メッキアルミニウム製のボイスコイルに加え、新しいペーパー・コンポジット・コーンを採用。デザイン的には従来機種を踏襲しつつ、丁寧に削り出したアルミニウムパーツを用いたモダンなデザインにもなっている。新たにケーブル着脱(4ピンのミニXLR)が可能になった点もポイント。修理がしやすくなり、かつ将来的に登場するバランス駆動用ケーブルへの変更など音質カスタマイズも可能になっているそうだ。イヤーパッドは、同社のハイエンドヘッドフォンと同様の大型タイプ(Ear Pad G、他にEar Pad Fも付属)。 周波数特性は3.5Hz〜51.5kHzで、感度は117dB、インピーダンス:38Ω。重量は約620g(ケーブル含む)。

GRADO Signature HP100 SE
完全開放型で、リケーブルにも対応

レトロな気分で迫力ある重低音を楽しもう

 スタジオ機材を長年手掛けるアシダ音響(ASHIDAVOX)は、昭和を感じさせるレトロなデザインと現場で長年培ってきた高音質を両立するブランドとして注目を集めている。小型軽量で6000円程度と安価なヘッドホン「ST90-05」(実売6000円前後)や地を這うような抜群の低域再現力を持つ「ST-31-02」(実売2万円台前半)などが人気だ

HA-ST12
HA-ST12とHA-SX12/HD
奥がHA-ST12、手前がHA-SX12/HD

 ポタフェスでは2025年春に発売する予定のヘッドフォン「HA-ST12」(実売6000円程度になる見込み)に加え、2025年の2月ごろに発売予定のカナル型イヤフォン「EA-AS1」(同5000~6000円程度)を展示。HA-ST12にはハイグレードモデルとしてリケーブルにも対応した「HA-SX12/HD」(1.4〜1.6万円) もある。

HA-ST12
EA-AS1

 EA-AS1は15mm口径のドライバーを採用して、インピーダンスは12Ω。感度は108db。5〜40kHzの再生に対応する。HA-ST12はST-31-02には及ばないが、見た目に反してかなり深いところまで低域が沈み込むローエンドの深さがあった。HA-SX12/HDは純度の高い銅を使用するOFC導体に加え、和紙を配合した振動板も採用。低域の動きがかなり明瞭にわかる。低域好きの人は要注目の仕上がりになっていた。

HA-SX12/HD
フリーエッジで和紙を配合した振動板をドライバーに使用

猫が増えた! 人気の猫デザイン完全ワイヤレス

 猫をモチーフで人気の完全ワイヤレスイヤホン「NEKO true wireless earphones HP-C28BT」には“新たな仲間”、チャトラ、ハチワレ、ミケの3匹が加わった。2025年1月下旬の発売予定。実売価格は9000円前後。

NEKO true wireless earphones HP-C28BT

 多色成形によるマーブル模様で個体差がある。世界中を探しても同じ猫が一匹もいないのと同じで、個性豊かな模様をデザインしているそうだ。猫の声による音声アナウンスや、3分間猫が喉を鳴らす音を楽しめる「ごろごろモード」なども利用できる。「おさかなLED」として、イヤフォン収納時にLEDが点滅すると“ご飯”(充電)のサインなど、細かい遊びもいい。イヤフォン単体で約3.5時間の再生、充電ケース併用で最大17.5時間の再生が可能。IPX4の防滴仕様でBluetooth 5.3準拠、SBCとAACコーデックをサポートする。ドライバー径は6.1mm。なお、売上の一部は保護猫活動の支援に使われるそうだ。

 クリエイティブのPebble Novaは定番デスクトップスピーカーとして長いシリーズになっているPebbleの最新機種。ツィーターを追加することで高音質かを目指しているほか、特徴あるスタンドで設置するデザインとなり、高い位置でのセッティングも可能となっている。実売価格は4万円強。

Pebble Nova

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