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赤本の表紙が変わる!? 創刊70周年でデザインにこめた想い

@Press / 2024年4月10日 15時30分

赤本創刊70周年
株式会社 世界思想社教学社(京都市左京区)が発行する大学入試の過去問題集“赤本”は、2024年に創刊70周年を迎えます。この度、本年5月に発売する2025年版から本シリーズのデザインを一新することにいたしました。赤い表紙から“赤本”として受験生に親しまれたデザインからどのように生まれ変わるのか、ここに発表いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_1.jpg
赤本創刊70周年

■いつも受験生の傍らにあるもの
前年までの赤本の表紙は、2006年から約20年続くデザインです。赤本といえばこれ、という方も多いのではないでしょうか。書店で存在感を放つ真っ赤な赤本は、大学受験の象徴であり、「志望校の赤本を買うとやる気が出る」「心強い」と好評でした。一方で、「大学名が目立ちすぎて持ち歩くのがちょっと恥ずかしい」「表紙の圧がすごい」といった声もありました。そこで私たちは、創刊70周年を機に、これからの受験生のお供となる新しいデザインを考えることにしました。重視したのは、「ぱっと見て赤本だと分かること」「受験のプレッシャーを与えないこと」「親しみを感じられること」。受験生に寄り添い、応援することを一番の軸としました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_2.png
2024年版表紙

■デザインを因数分解する――新コンセプトは「風通しの良さ」
このたび新デザインを手がけてくださったのは、明後日デザイン制作所(神戸市中央区)の近藤さん・井澤さん。モダンで読みやすいエディトリアルデザインを得意とされることからオファーをし、デザインリニューアルがはじまりました。はじめに今回のデザイン変更意図をお伝えし、「赤本らしさとは何か」「今のデザインのどこを変えたいか」といった話し合いを重ねました。赤本らしさは、「赤地に黒いゴチック体の大学名」「中央寄せの配置」「上部の帯状の差し色」「四角と幾何学模様」といった要素だと分析。これらのルールを残しながら、「強調を弱め、文字を読みやすく」「中性的なデザインに」「空白を設けて風通しをよくする」といった方針を立てました。


■高校生の声を取り入れたデザイン
スタートから約半年、様々な案を経て、ようやく2案に絞りました。デザインを決めるときに一番悩むのが、本当に読者に受け入れられるのか、という点です。そこで、花園中学・高等学校(京都市右京区)の高校1・2年生にご協力いただくことに。実際のデザイン案をもとに忌憚のない意見を聞かせてもらう場を設けることになりました。集まってくれたのは図書部の皆さんです。実際に沢山の赤本が配架されている図書室で、新装丁の2案を見比べると、色味や印象などの感想がどんどん出てきます。「傍に置くならこっちがいい」というユーザー目線の意見も。高校生の感性を大事にしながら、デザインの最終決定をしました。2025年版に使用するミントグリーンの差し色は、これまでの赤本にない爽やかなカラーになりました。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_3.jpg
高校生の意見を重視
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_4.jpg
2025年版表紙(京都大学理系)

■「赤本」は読者がつけた通称
「赤本」と聞いて大学入試の過去問題集を思い浮かべる人は多いと思いますが、これは受験生の間で呼ばれ定着した通称です。通称に比べ知名度の低いシリーズ名はこれまで「大学別入試シリーズ」や「大学入試シリーズ」でした。しかし2024年度に刊行される書籍から「大学赤本シリーズ」となり、ついに“赤本”がシリーズ名の一部となります。『赤本手帳』『赤本ノート』といった商品では使用していた“赤本”という単語ですが、これまで大元のシリーズで使用されていなかったのは少し意外です。


■新デザインの赤本は、5月から順次刊行
新しい赤本は、2025年版として2024年5月から順次刊行いたします。表紙だけではなく、本文も新しいデザインになりました。問題解答にツメを入れたり、見出しを大きくしたりと、使用しやすさを重視しています。


■赤本表紙の変遷――あなたの思い出の表紙は
70年の間には何度もデザインが変わってきました。およそ87歳~18歳の方が手にしてきた長年続くシリーズですが、使った年によって思い出の赤本の顔も違うのです。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_5.jpg
表紙の変遷と現役受験生の年齢

■(引き続き)探しています、最古の赤本
赤本創刊60周年記念の際に「最古の赤本を探せプロジェクト」を立ち上げ、様々な方にご協力をいただきました。残念ながら10年経った今も1955・1956(昭和30・31)年版の赤本は見つかっていません。当時の赤本は色が赤くない可能性が高く、書名が大学名のみという特殊な本のため、一見“赤本”とは分からないかもしれません。いっそ復刻版を制作するという選択肢もありましたが、過去問に忠実にありたいという思いから、引き続き捜索を続けることにいたしました。考えられる特徴は以下の三点です。

・大学は不明だが、京都大学・同志社大学・立命館大学・神戸大学・大阪市立大学(当時名称)のものだという説が有力。
・「昭和30年」といった文字が入っている可能性が高い。
・実際に使われた方は、現在87歳前後。ご自宅に残っているかも?

見つけてくださった方には、ささやかですが謝礼もご用意しております。古い書籍を整理する前に一度、赤本ではないかをご確認ください。


【会社概要】
法人名 :株式会社 世界思想社教学社
創業 :1948年(昭和23年)
代表者 :代表取締役 上原 寿明
所在地 :〒606-0031 京都市左京区岩倉南桑原町56
事業内容:学術専門書・教養書の出版および大学受験参考書・
問題集を中心とする教育図書の出版
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/391407/LL_img_391407_6.png
70周年記念ロゴ


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

2024年版表紙高校生の意見を重視2025年版表紙(京都大学理系)

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